遅ればせながら、香川のハットトリックを。
2013.03.05
実は、5日のチャンピオンズリーグのレアル・マドリー戦にファーガソンはまた(多分)起用するんで、先週末のプレミアリーグには使わないだろう(…という示唆をファーガソンもしていた)と思い、スペインのクラシコの方に注目しておりました。
というわけで、私はライブでマンチェスター・ユナイテッドの試合を見てなかったのです(恥)…で、起きてチェックしたらハットトリックをやらかしてたと。
サッカーファンの中には、どれもごっつぁんゴールと言う向きもあるようだが、とんでもない。
1点めは、アウトでゴールに送り込んだけど、あそこでアウトでショットする感覚が日本人選手には稀だろう。しかもタメて、ゴールに近い方の足のアウトでショットを打ったことで、ゴールキーパーが動けないゴールとなった。
2点めは、これこそ日本人はルーニーのプレゼントパスでのごっつぁんゴールと言ってるようだが、確かにルーニーもよく見てプレゼントパスをくれたけれども、香川に対して相手ディフェンダーが猛然とスライディングしてきており、ゴールキーパーもポジショニングをとっていたので、強く打つとブロックされた可能性が低くない。あるいはコースを狙い過ぎてフカしてしまうか。そこをタイミングを外してニアに転がしたという、技術とスキル溢れるゴールでしょ。実際、現地でもこのゴールが最も賞賛されているようだし。
3点めは、ルーニーも試合後にコメントしてくれているように、組み立ての起点となり、そして長い距離を走りスペースに入り込んでボールを受け、ワンタッチですり抜けてゴールキーパーと1対1になって、浮かしてGKを破るゴール。そのワンタッチも、やや大き過ぎかと一瞬思うが、GKが出てこざるをえないところへ運んでおり、憎いプレーだ。日本人はそのファーストタッチに大絶賛するとともに、チップで浮かしてGKを破ったところが日本人は喜んでいるようだが、むしろ現地ではチップで浮かしたフィニッシュは普通(当然)のことっぽい反応なのが面白い。
というわけで、どれも実に香川のタクティクスと技術とスキルが表現されたゴールだったという次第。
ま、私はゴールだけでなく(ゴールよりも)一昨日も書いたとおりにルーニーへの長~いスルーパスに、声を上げて感嘆したんだが。
ニューヨークタイムズ紙までも、カナダでも、このハットトリックを伝えているのが面白いというか、おかしいというか、凄いというか。ま、ハットトリックもインパクト大きいかもしれないが、イングランドのサポーター、わけても特にユナイテッドのサポーターに対して、この試合での全てのゴールでもって本当の香川をようやく見せられたというのが、何より大きいんではないか。
あと、もう試合が完全に決まった後とはいえ、ルーニーの超絶ミドルのゴールも凄いというか、、、何だか、香川がハット決めなくてもオレが一発で決めてたぜ…とでも言いたげなショットだった。
さて、チャンピオンズリーグのレアル戦に起用されるのかどうか。スタメンではなく途中起用か。1-1でアウェイを終えており、先制点を与えるとアウェイゴールを気にしなくてはならなくなるので、スタートは失点しないことを念頭に入るのだろうか。
にしても、ファーガソンは、プレミア用というよりチャンピオンズリーグ用に香川シフトをイメージしているのでは…という多くのフットボール・フリークの見立ては正しかったわけで。
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