何だか、フットボール専用スタジアムについて誤解してないか??
2010.09.16
フットボール専用スタジアム、サッカー専用スタジアムの議論になると稼働率が低いというマイナス要素を上げて強弁してくる人がいる。
曰く、Jリーグのクラブが使用しても年間30試合ほどじゃないかと。確かにJリーグ・ディビジョン1(J1)のチームはホームで開催するリーグ戦は17試合、この他にカップ戦(リーグカップもしくはアジア・チャンピオンズリーグ)のグループステージの試合が3試合(トーナメントに進めばさらに2~3試合??)で、天皇杯(協会カップ)の試合が3~4試合って感じ。しかしこの他に練習マッチでも使うし、今年は行っていないがサテライトの試合もあるし、アンダー(ユースチーム)の大会もある。以上をざっと考えても、30試合ほどなんてことは全然ない。もっとずっと多いだろ。またこの他にも、Jリーグのクラブが使用しない日には、子どもたちから社会人まで様々なカテゴリーや年代のチームが使用する。それがまた大事なのだが、そうすると実はかなりのものだ。
広島市の人??が、広島市民球場(野球場)跡地にフットボール専用スタジアムをどうかという声に対して稼働率を真っ先に引き合いに出して否定していたが、もっと勉強した方がよい。どうもプロ野球で使われると稼働率が高いと思っているようだ。
川崎市も、等々力の改修に専用スタジアムはアウトオブ眼中だそうで。
それと、これは全く別の角度からの意見だが、稼働率ばっかし言い過ぎなんじゃないかね。確かに稼働率はきわめて重大なことだ。しかし、芝生の養生という意味だけではなくて、スタジアム自体が「お休み」の日というのもまたオツなものだよ。何て言うか、スタジアムなりスポーツ環境なりに対する愛着というか、しみじみ思いにふけるというか、そういうたたずまいや時間・空間も非常に大事だと思うんだけど。スタジアムに足を運んだりしない人、自治体の職員みたく仕事(管理とか監理とか)でしかスタジアムに足を運んだりしない人には、わからないというか、全く知らない感覚のことだろうと思ったりするけど。そういう日も必要なんでは?? そして市民の愛着ある場所になるような。。。そうすると、住宅地のど真ん中に建設しろとは言わないが、日本のこれまでのような立地条件・環境ではそうならないんだよな。
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