初戦のメンバーで行きましたか…
2013.07.29
昨夜の東アジアカップの第3戦(最終戦)、第2戦でターンオーバーしたメンバーとの折衷で行くのかと思っていたが、また完全ターンオーバーで初戦と全く同じスタメン。
こういうはっきりとした割り切りも、日本人監督だとできないよなぁ。
試合の方は、内容的にはナンだが結果はよかったんじゃないか。いかんせん、ボールを繋げないしキープもポゼッションもできなかった。ピッチ状態も悪かったし、(なぜかレフェリーが初戦と同じという謎の運営だし)完全アウェイの戦いなんでこういうのもなくはないが、それでもこういう試合内容になったのには幾つかの原因があるわけで…センターラインでガッカリなパフォーマンスの選手が何人もいたし、他のポジションでもよくないパフォーマンスの選手もいた。そんな中で勝ち切ったことは評価していいでしょ。しかし韓国はこんなフットボールでいいんだ…時代に逆行というか後退してる。ま、それに対応する戦い方がヘタクソな日本チームもナンだが。ただ、見てるこちらも、そういうの(そういう試合内容、試合展開)にも耐性がついたというか、我慢強くなったよなぁ。。。そこには選手たちへの信頼感も当然あるわけだが。そういう信頼感っていうのは、Jリーグを見てるからこそ持てるんだと思いますよ。
柿谷の2ゴールは見事。1点めは青山のロングボール一発。それをよく決めてくれたが、ああいう攻撃もあっていいと思う。ただ、青山はあれだけで、とても中盤底で起用できるもんじゃないと思うがなぁ。2点めは、ロスタイムに原口がよく突破したし、原口~決めろぉ~と口にしたが、いいシュートだった…そのこぼれをゴールマウスに捻じ込んだ柿谷のシュートは見事で、あれを「流し込んだ」なんていう安易な表現を使う日本のメディアは嫌いだ。全然簡単じゃない。最終盤、豊田をピッチインさせたザッケローニの采配も見事というべきだろ。誰もがもっと早く(高萩に替えて)豊田を、って思ってたろうが、既にやむをえない理由で2枚を替えてしまっていたので早々に3枚めを切ることはできない。ゴールキーパーが負傷したらフィールドプレーヤーが務めないといけなくなるんで…そこをギリギリまでガマンしての豊田投入は的確だろう。その豊田の動きと存在があっての最後の柿谷のゴルだし、豊田はその後の西川の凡ミス(キャッチミス)をカバーするクリアをやってくれたんだから…あれはどうしちゃったの? 西川。それまでは安定したプレーだったのに、あそこはファンブルの恐れもあるんだからパンチングでいいでしょ。
山口蛍が大会MVPだそうだが、この試合を見ていても、ポジショニングがどうもよくわからない。1-1に追いつかれた場面は、あれは山口の完全なミスだし。何故か最終ラインに入ろうとした動きをしてたみたいで、ミドルシュートの得意な選手をフリーにしてしまった。
この試合での選手交替だが、まず後半早々に左サイドバックの槇野を下げて徳永を入れ(徳永を右サイドバックに入れ、左に駒野を移す)サイドの守備の安定を図る。さらに、後半途中に工藤に替えて山田大記を入れたが、原口に替えるかと思ったが工藤を下げたのは、原口が決勝ゴールに繋がるプレーをしたからだけでなく正しい判断だと感心したし、山田というチョイスも非常によくわかる。そして最後に前述のとおり高萩に替えて豊田を投入という、非常にお見事な采配だった。
試合後、ザッケローニは、この中ですぐにまた呼ばれる選手もいるし、少し時間を置いてまた呼ばれる選手もいる…と言っていたが、8月14日のテストマッチ(ウルグアイ戦)に誰が呼ばれるのか、とても興味がある。当然、柿谷や豊田は呼んでくれるだろうし(工藤はちょっと厳しいか…)山口蛍も呼ぶんじゃないかと思うが。8月14日はインターナショナルAマッチデイだが(今さら…だが、東アジアカップはAマッチデイではない)ヨーロッパでは既に国内リーグが開幕していたり開幕直前だったりするんだから、遠路はるばる呼ばなくていいでしょ。召集される選手に迷惑。この大会に臨んだ選手たち(プラス、この大会には呼ばれてないがJリーグでプレーする選手たち、プラス、海外クラブでも残念ながらポジション争いにあまり関係ない選手)での試合をもうちょっと見たい。
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