オランダ戦のTV視聴率について(続報)
2010.06.22
オランダ戦の地上波TV視聴率が予想外に伸びなかったことは昨日書いたとおりだが、具体的には関東地区で43%(関西地区で43.5%)ということで、初戦のカメルーン戦の45.2%を予想外に下回ったということ。この試合はNHK-BSでも中継されたのだが、その視聴率が判明。なんと驚異の6.3%。
BSで6.3%というのは驚異の数字です。この他に、私なんかのようにスカパーで見る者もいる。もっともCSの場合は調査母数としてそのパイは比較対象になるものではない。
ただし、この6.3%を単純に43%に足し算してはいけない。BSやCSの場合は正確には接触率といって視聴率とは違うから。
ともあれ驚異の数字であることは間違いない。
1997年のフランス大会・アジア最終予選で日本チームが初出場に向けて悪戦苦闘している時、あの時は異常に盛り上がったが(あの時は既に2002年大会の開催が決定していたので、どうしても初出場を果たさねばならないという物凄い重圧があった)その頃も地上波とともにBSで中継され、当時で驚異の5%超えを果たしたことで業界の話題になった。
そもそもBSの視聴率というのは、たとえ人気コンテント(番組)であっても1%とか2%なんだということを知識として持っておきましょう。
プロ野球ファンが、地上波視聴率が惨憺たる数字になってきたのに相変わらずそれを認めずBSやCSで見る人が増えたんだと強弁しているが、確かにBSやCSで見る人は増えたけれども、その視聴率(接触率)はそんなもんだということ。なのでもっと解読すると、プロ野球の場合(プロ野球のビジネスモデル)というのは地上波TVのゴールデンタイムでの露出の高さ(しかもそれは読売ジャイアンツ戦だけなのだが)が大きかったからこそのもので、そこが崩れ去った(今やせいぜい7%台、NHKが中継した時だけ何故か2ケタ、先月は4.1%とか3.1%も出現)中では、いかに旧来メディアが「野球防衛軍」として奮戦しようとも、皆さんが考えているよりもはるかにヤバイ状況なのだ。ま、そのハナシはまた今度ね。
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