等々力競技場改修、あくまでも陸上競技場。

川崎フロンターレのホームスタジアム、川崎市等々力競技場の改修が決まったようだが、フットボール専用スタジアムにはならず、陸上競技場として改修(改築??)とのこと。ま、もう予測どおりなんで今さらどうもこうもないし、そもそも改修要望の時点から陸上競技場としての改修としてフロンターレ周辺でも署名活動などを行っていたので、実は後退でも何でもないのだが。。。

しかし途中から、やはりフットボール専用スタジアムという議論も出て、市議会議員も絡んで喧々諤々やっていたのではあるが。そのプロセスでわかったことは、資料や議事録などを見ると、自治体側としては初めから陸上競技場ありき、というか、陸上競技場しか考えてないということが明白であったということ。それなら、なぜサッカーファンまで巻き込んだ話にしたのか、理解に苦しむというか気持ちよいものではない。陸連だって、Jリーグの試合を行うスタジアムとは別の方がよい(別にして欲しい)って言ってるじゃないですか。ま、地方なんて(川崎市は地理的には首都圏だが)そんなもん。実際に今日のニーズなんてわからず、自治体の職員の感覚が何十年も遅れているので。
ただまぁ、もう立派な箱の陸上競技場はもう要らないですよ。フットボールの試合が見やすい、スタンド可動によりできるだけピッチに迫る(近づく)スタジアムにしていただきたい。フランスのパリのスタッド・ドゥ・フランスだって、1998年のワールドカップのファイナルのスタジアムだがあれも実は陸上競技場であり、フットボール開催時にはスタンドがせり出すのだ。中途半端にしかスタンドがせり出さない(2002年の日韓ワールドカップの会場の1つである)静岡スタジアムより、ずっと未来型にしていただきたい。そもそも陸上競技場にすることによって、倍以上の巨費が投入されるんだけどね。何百億円という。
ちなみにスポーツ紙などの記事では、改築によって現在の等々力の収容人数に5000増となって3万人収容となる、といった書かれ方をしているが、それでは逆算すると現在2万5000収容という計算になる。これは正に実態を知らない記者(それでも記者ですか??と言いたい)が書いていることが丸わかりなのだが、現在でも2万5000は入らない。2万3000も入れば超満員だ。

一方で、プロ野球球団に来て欲しいとラブコールをあげている新潟(および新潟県知事)だが、肝心のベースボールスタジアムの職員のコメントでは、来年からプロ野球チームが来てもらっても日程がもうびっしり決まっていて入り込ませる余地がない、と。そりゃぁそうだろう、何もプロスポーツ(プロスポーツ興行)だけで施設が使われるわけじゃないのだ。新潟のベースボールスタジアムだって、小規模とは言え独立リーグのBCリーグだってあるし、アマチュア野球もある。要は、以前も紹介した広島の話と同じように政治家は実は何もわかっていなくて、プロの試合のことでしか物を考えられないわけだ。
そこがあらためて浮き彫りにされたという意味において、新潟のベースボールスタジアムの職員の方は、よくぞはっきり言ってくれたと拍手したい。

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