試合自体はあんまりトレーニングにはならなかった、U-22のシンガポール遠征。

シンガポールでのアウェイ戦といえば、2006年ワールドカップのアジア一次予選。2004年3月のこと。初戦のホームのオマーン戦を、ロスタイムの久保のゴールで辛くも振り切った日本の第2戦。楽勝とは思ってなかったが(何が起こるかわからないので)先制しながらまさか同点に追いつかれて、オイオイ…ようやく終盤に途中出場の藤田のゴールで突き放したという。あ~ヤバイ、ヤバイ、勝点を取りこぼすところだった…っていう。

あの一次予選は、首位しか次の最終予選へ進めなかった状況で、オマーンとのマッチレースになって得失点差で後塵を拝するという流れで進行した(日本はアウェイでシンガポールに得失点差「1」しか稼げなかったのに、オマーンはホームでシンガポールに大量得点した)こともあるし、加えて、この時のレギュレーションは、勝点で2チームが並んだ場合は当該チーム同士の対戦成績を優先することになっていたので、その年10月のアウェイでのオマーン戦は、現地に取材で入ったメディアもが不安視(悲観視)してたらしい、、、実際、その試合でもし1点差でも負けたら、もう1試合残っていたとはいえヤバかったという。その頃のフル代表は、その年の夏のアジアカップで優勝したとはいえ、チームがいつまでもでき上がらない状態だったから。だって当時の監督が監督だもんな。
あ、で、そのアウェイのオマーン戦は、小野のフリーキックのクイックスタートから中村俊輔が左サイドでマーカーをワンツータッチのフェイントで交わしてクロス…鈴木隆行がヘッドで叩き込んで先制。そのまま逃げ切り、無事に勝点3ポイントを手にしたのだった。鈴木隆行のゴールの瞬間、ヨ~シこれで大丈夫…って私は言ったんだけどな。周りはまだ不安そうだったが。

…などという思いで話がついつい出てしまうシンガポールだが、昨夕はU-22日本代表が遠征して、U-23シンガポール代表とテストマッチ。ぶっちゃけ、試合内容的には強化にもならなかったが(フル代表のシンガポールと対戦してもらったらよかったんじゃないか、とか…ブツブツ)来月下旬のU-23アジア選手権予選(マレーシアのセントラル開催で、中1日で3戦というムチャなスケジュール)の予行演習という意味合いの方が大きかったろうし。
2016年のリオデジャネイロ・オリンピック出場権は、今回からグループリーグ戦ではなくU-23アジア選手権で争うことになったんで、出場権がかかる試合が一発勝負となるわけで(U-20ワールドカップ出場権、U-17ワールドカップ出場権と同じ方式)一発勝負は何が起こるかわからないんで厳しいというか非常に難しい。しかも、「予選」は今年3月に実施して「本大会」(U-23アジア選手権)は来年1月という…なんじゃ、それ。そういうわけだが、やるしかないわな。

強化にならない試合だったとはいえ、最終ラインのセンターバックから、読みのいいインターセプトからのフィードやロングパスが繰り出されるっていうのは、やっぱり気持ちいい。それだけでもワクワク感がある。かつてないほど、日本チームの若いセンターバック陣が身長もあって足元の技術もあって充実してんじゃないか…っていう期待感が非常に高いんだけどな。まずはU-22とかU-23とか言ってないで、フル代表でプレーさせたらどうなんかね。日本はどうもこういうあたり(まずはU-**で…とか)いかにも杓子定規というか、堅いというか、段階的過ぎるよなぁ。

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