なでしこメンバーについて、もう少し追記。

昨日発表された女子ワールドカップのメンバーについては、やはり関心が高い様子で。
メンバー構成については各方面でいろいろ言われているが、やはり若手が伸びなかった的なコメントが結構あり、、、そのことについて少し触れさせていただくと。

ぶっちゃけ「若手」と総称される選手たちは、技術的には現在の「なでしこジャパン」(フル代表)のメンバーよりも明らかに上。でも、それが実戦(試合)の中で発揮できるかどうかはまた別。んで、実戦の結果を見れば、勝負強さという点で物足らないとか、勝利への執着心が不足してるとか、そういう風に見てる向きも多いだろう。まぁそうかもしれませんね。「なでしこジャパン」のメンバーの大多数(過去「なでしこジャパン」メンバーだった選手も含めて)が、この試合に負けたら女子サッカーの灯が消える…的な危機感、人生を賭けたプレーを何度も経験してきてると思うんで、確かにその部分は大きいだろう。だが、現在の「なでしこジャパン」における佐々木監督のチームづくり、戦術(戦術・戦略の上積みを図ってはいたようだが)と、そこにおける中核メンバーの変わらなさ、、、そういう中に放り込まれた状況では、なかなかポジションを奪う、不動に近いメンバーに食い込むっていうのは至難の技でもあるだろう。そこを考えないといけない。
だから言ってしまえば、指摘されるように若手がほとんど加われなかったというのは、チームづくりの(進化し変化し続けるフットボールの中、停滞ではなく)後退だと思ってる。その後退したチームづくりの中で、今度の女子ワールドカップをどう戦って行くのか。4年前と違って日本チームはマークされ研究されているわけで、そこで勝ち上がっていくのは相当に厳しい戦いになることを覚悟しておく必要があるんではないか。もちろん佐々木監督も、日本サッカー協会の野田朱美女子委員長も十分認識していることだろう。昨日のエントリーで、ベスト4まで行けたら十分だろう…と書いたが、グループステージの対戦相手にやや恵まれた感があるのが幸運といえることで、それを踏まえてのこと。

で、戦績の如何にかかわらず、今度こそ佐々木氏は監督から退くだろう。それはサイクルの終わり、ということ。その後は、来年のU-20女子ワールドカップ出場をめざしている高倉麻子監督が就任するのか、その辺はまったく状況を知らないが、いずれにしても、現「なでしこジャパン」とは相当異なるチーム戦略・戦術になるだろう。よりモダンというかコンテンポラリーというか。そうなった時、現「なでしこジャパン」のメンバーからどれくらいが生き残れるのか、今度はそこがまた見ものにもなってくる。そうしてフットボールは変わっていくものなんだから。いい選手だからといって、象徴的な選手だからといって、それだけで代表チームに選ばれるわけではない。そういう単純なもんじゃない。「オールスター」じゃないので。

ちなみに、今年2月下旬のラ・マンガ国際大会の試合(U-23女子代表が出場)を見させていただいたが、まぁ確かにプレーの技術や個々のテクニック以外の部分で不足している点は多々あろう。だけど、それを打破していくことが新生「なでしこジャパン」に求められるんであって、現「なでしこジャパン」メンバーだって相当辛酸をなめながらステップアップして行ったんだから。むしろ逆に、「なでしこ」が世間一般で注目される存在になってしまった今日、若い世代の選手たちはまた違った意味で非常にキツいとは思いますよ。監督・コーチングスタッフもね。

しかし、女子ワールドカップで着用するユニフォームを見たが、なんでネームと背番号がピンク色(なでしこ色??)なんだ。気持ちはわかるが、袖のadidasの3本線は白色だし、普通に白でいいんじゃないんっすかね。アディダス・ジャパンはホントに毎度毎度、奇をてらったことか仕出かしてくれますね。そこに一生懸命能書きを付けているが、そういうつまらん能書きはいいよ。何かね、違うんだよ。いくらユニフォームを売りたいっていってもね。そんなうちは大したことにはならんよ。

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