21世紀型カテナチオ、か??
2016.06.28
ユーロのラウンド16、昨夜は楽しみにしていたイタリアVSスペイン。試合は(予想どおり)イタリアの快勝に終わったが、イタリアと言えば「カテナチオ」だが、今大会でイタリアが見せているのが新・カテナチオというか21世紀型カテナチオとでも言える戦術。
3バック、アンカーを置いて(近年、日本で流行りの用語で言うところの)インサイドハーフが2枚、左右ウイングバック、そして2トップ、という基本フォーメーションだが、相手がハーフウェイラインを超えて前を向いてボールを持つと、すかさず5バックになり5-3-2の形に。だけども2ラインの守備網を敷いてるだけでなく、2トップの1枚もプレスバックしてきたりしながら、プレス、パスコース限定、最終ラインからも中盤プレスに参加と、4-4-2(もしくは4-4-1-1)の形になったり、可変型カテナチオ。
攻撃でも、前線のタレント任せではなく(超絶タレントが居ないこともあるだろうが)縦にズバッとつけたり、あるいはウイングバックにつけて時間を作りつつ、前線には4枚が入っているし。両サイドもウイングバック1枚にせず、2枚にしてスペインのビルドアップを封じたりサイドから崩しにかかったり、見どころ満載。
元スペイン代表のシャビが、今のイタリアは守備もポゼッションも両方できるようになったとか、アトレチコとバルセロナを混ぜ合わせたようなチームに見えるとか、ガゼッタ・デロ・スポルト紙に試合前にコメントしていたそうだが、なるほど、そういう風に言えるかもしれない。
一方のスペインも流石で、このイタリアの戦術、戦略に対して、バイタルエリアに入り込んでボールを受ける場面も作るし、後半になると、イタリアの最終ラインの横(横スライドが間に合わなかった状況)や裏へ入り込んだり、そこは流石だ。ただま、最前線のアタッカーの迫力と、スピードで突破するタイプの選手が居たら、どうなっていたかわからないし、そもそもこの試合だって紙一重だろう。
非常にいい試合。学ぶところも多い試合。
んで、次はドイツVSイタリアだよ。日本時間、土曜日の深夜、日曜日の早朝。
このイタリアVSスペインを地上波で放送しなかったテレビ朝日にはブーイングのようだが(ウイークデイのプライムタイムと早朝「おはよう! 時代劇」(笑)の時間帯は頑としてユーロを放送せず…かな)ドイツVSイタリアは、日曜日早朝とあって地上波で放送します。テレビ朝日は、ウイークデイの早朝は、ファイナル、セミファイナルの1試合(セミファイナルは1試合のみ!!)とクオーターファイナルのウェールズVSベルギーの3試合は放送すると。つまり、テレビ朝日の地上波の放送は、クオーターファイナルのドイツVSイタリアを含めて、あと4試合っつうことですね。ま、我々は普通にWOWOWで見るんだけど。WOWOWもなぁ、、、実況がなぁ。。。
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