カップ戦ファイナルのアデミウソンに独走先制ゴールを奪われたシーン、体幹とかデュエルで片づけていいのか…
2016.10.17
今夜はU-17女子ワールドカップのセミファイナル、そしてU-19アジア選手権のグループリーグ第2戦。順番は後者が先だが。
さて、一昨日のルヴァンカップのファイナル、浦和レッズがPK戦で優勝したわけだが、あの試合のガンバ大阪のアデミウソンの独走ドリブリングからの先制ゴールのシーンについて、日本人の体幹とかデュエルの問題に集約してしまう論調めいたものが一部メディアにあるようだが、それでいいのかね。
まず、ガンバ大阪の遠藤保仁が競り合いの中から右アウトで小さく味方に繋ごうとしたパスが弱く、浦和レッズの遠藤航が拾おうとしたところ、前線からプレスバックしてきたアデミウソンがガツンと身体をぶつけ、遠藤航を跳ね飛ばしてボールを奪った場面。これは体幹も関係なくはないが体幹が全てでなく、体幹も含めた筋肉量とかパワーとか、そういう差じゃないか。単純にフィジカルの差。また遠藤航にも、アデウミソンが猛然と当たりに来てることへの予測が全然なかったんじゃないか、、、それじゃぁなぁ。。。
というわけで、体幹のハナシじゃないし、デュエルというのもちょっと違うというか、こういうのも判で押したようにデュエルの範疇に入れてしまっちゃうのか??
その後、ボールを奪ったアデミウソンが槇野と森脇の追走(並走??)をモノともせず40メートル(ハーフウェイライン手前からだから40メートル以上か…)独走し、ゴールキーパーの西川との1対1の対面状況を簡単に制してゴールマウスにボールを送り込んだという流れ。アデミウソンを槇野と森脇の2枚が挟みこむような状態であったにもかかわらず、ボールに触れもしなかったどころか、アデミウソンにもボィコンタクトもできず(要はアデミウソンの身体に触ることもできず)突破を許したわけだが、あれもデュエルというか、デュエルというより、マンツーマン守備における個人守備能力と言うか個人守備戦術の低さ…といった感じなんじゃないかと思うが。そしてゴールキーパーの西川の応対だよなぁ。
アデミウソンのプレーはパワフルでスピードもあり実に素晴らしかったが、多くの人が感じているように、日本人選手何人ものやられっぷり(?)はちょっとね。。。だがそれを、流行りの体幹とかデュエルといった言葉に集約してしまうのは、どうかと思うのだ。もうちょっと細かく分析しませんかね、メディアの記者の皆さん。デュエルということにしてしまうには、あまりにデュエルの定義範囲を広くしすぎだろう。そういう風に流行りの(?)にわか仕込みの体のイイ言葉に何でも適当にしてしまっちゃってると、どっちにしても(どっち方面的にも)進歩も進化もしないと思うぞ。そういうのも、この国の特性であったり風土みたいなもんだと思うけど。結局それで何も本質を見られない(突けない)ままというか。
…にしても、もうちょっとイイ守備を見たかったね。イイ守備というか、さすがのプレー、技術、スキルを。関わった選手たちがいずれも日本代表クラスでしょ。。。
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