「飛び級」だ何だのと、旧メディアは相変わらず。
2016.10.26
U-20ワールドカップ出場権を獲得したことで、今回のU-19は何故に出場権を獲得できたのか…とか、日本サッカー協会の会長が「飛び級」を示唆した…とか(別にそういうことは言ってないんだが)旧メディアのそういう薄っぺらな記事は、いつまで続くんだろうな。海外のメディアでも薄っぺらなものが確かに多いが、その一方でシビアな分析記事だってある。日本じゃ、それすらも無い。
マルセイユに移籍した酒井宏樹なんか、地元メディアに、プレシーズンは好調だったが背後を狙われると弱いことがわかってしまったんで狙われっぱなし…みたいな辛辣な記事を書かれておりますよ。元々そこが弱点だったんだけどな、、、ちゃんと(笑) メディアにも気がつかれておる。日本じゃ、そういう分析的な眼は無いよな。
さて、ドイツのカールスルーエの山田大記が「ボランチ」で初めて起用されて、その試合のマン・オブ・ザ・マッチだったんだそうだ。ボランチというか、シャドーの位置や2列めじゃなくて、1列(あるいは0.5列)下がった位置でのプレーと。そういうのは、よくあること。だからといって「守備的」というわけでもなかろう。最近ようやく日本のメディアや実況放送で、中盤深い位置のことを「守備的」とようやく言わなくなって、よい傾向だけど、、、そこまで長い時間を要しましたけどね。
日本人選手は、シャドーとか1.5列めの選手が2列めのサイドに置かれたり、こうして1列(0.5列)下がった位置に置かれるようになることが多い。フォーメーションやシステム上、シャドーとか1.5列めを置かないチームは多いし、かといって、2トップをやらせるにはゴールゲットの迫力がないし、2列めサイドに置くと突破をあまりしてくれないし、サイドからタイミングよく中央に入ってきてフィニッシュを狙ってくれればいいのに、なんか中央でのプレーをやりたそうだし…それにしてはフィジカル面や相手プレスに弱い、、、そうなると、こうなることは多いよね。
でもそれが悪いこととは全然思わない。そこでいいパフォーマンスをすればよいだけのこと。
ただ、ユース年代とかジュニアユース年代とか、その頃からやたら(日本のフットボールおよび日本人がお好きな)「トップ下」でプレーさせる指導者が多すぎるんじゃないか、とも思う。なんにしても日本人は「トップ下」がお好きだから。ナショナルチームのコーチですら、「トップ下」を置く日本のスタイルは好きなんですが…などと公的に言ってたりするし。(その発言は特に悪い印象などではないのだが、とても印象に残ってる…)
「トップ下」を置かないのが国際標準だと思うし、「トップ下」を置かないと攻撃がつくれないんだとしたら、それこそ戦術的幅が根本的に狭いという感じがするけどなぁ、、、チームとしても個人としても。
「トップ下」ありき、で考えないようになって欲しい気が、ずっと前からしてるんだけど。
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