なでしこ、大会前には大丈夫か(?)と思ってたが女子アジアカップ優勝。

後半はロクに攻撃が組み立てられず防戦一方の展開だったが、ロングフィードをタッチライン沿いでワントラップで相手を交わした長谷川のドリブル→パスを、横山がディフェンスラインの間で受けてターン、右アウトでシュートコースを作ってのゴラッソをゴール右へ叩き込み、後半はこのシュート1本で勝利をおさめた。終了5分前という絶妙な時間帯。

試合開始から15分くらいはオーストラリアの猛攻にさらされて、ここが一番危なかったんではないか。PKも取られたし、、、ゴールキーパーの山下が見事にストップしてくれたが、ま、あのPKは熊谷がハンドを取られたんだが、その前に山下がハイボールをファンブルしたもの。試合直後のインタビューで山下自身が、自作自演…と自ら口にして笑わせていたが、見ていたこっちの独り言が聞こえてたんっすか?? って言いたくなるコメントだったが(笑)確かにそうだわな。山下はこの試合でまさに後ゴールを死守して勝利に貢献したと言うべきだが、総じて日本のゴールキーパーはハイボールのキャッチング技術に問題があるよな。腕を伸ばした状態のキャッチング。
この序盤にゴールを許していたら、複数失点になっていただろうな。

そういうわけで、序盤は危険な時間帯だったが、15分経過あたりから徐々に盛り返して行き、25分頃の右タッチライン際で岩渕が3人に囲まれながらドリブル突破してスルーパス、長谷川が左からダイヤゴナルに入って来て、チップキック気味にゴールキーパーの頭上を越そうとしたシュートは惜しかった。(ワンタッチされてコーナーキックに逃れられる…)

後半は冒頭のとおりシュート1本で、オーストラリアに試合を握られ続けてしまっていたが、粘り強く守ってゴールを許さず。ただま、選手もたちもよくわかってるようだが、グチャグチャになりながら身体を張って凌ぐというような、この戦い方では難しいわな。こういう勝ち方が毎度通用するわけがないんであって。守備システムの整備、向上が不可欠。一応、守備ラインは敷いているんだが、(オーストラリアも攻略を考えていて)広げられてから攻め込まれてくるとゴチャゴチャになる。
特に中盤の守備システムが最も改善が必要に感じたが。ゾーン守備をやろうとしてるのか、どういうストラテジーなり戦術を考えているのか、ちょっとわからないんだが。
…にしても、このやり方だと、4-4-2のサイドハーフの負担は生半可じゃないし。どうするんだろう。

長谷川や清水といった若い攻撃型の選手は、プレーを見ていると、身体の軸と捻り(捻りからの力動)をつけていくと(単純にフィジカル強化云々というよりも)よいんじゃないかと思うが。
岩渕は前述したドリブル突破が随所に光り、ま、後半は動けなくなって存在感が無くなっていたが、かつての「マナドーナ」が戻ってきた感じか。
横山については、この大会はジョーカーとしての起用がセミファイナル、ファイナルと正に的中し、采配が当たったと言うしかない。それに応えた横山は見事だったし。
アタッカーについては、今年8月のU-20女子ワールドカップ後に何人かの選手がフル代表に加われないかと思うが。

いずれにしても、前評判を覆す今大会の優勝は立派で、オーストラリアが世界トップクラスされるようになった(来年の女子ワールドカップ優勝候補ともされている)中でのアジアカップ2連覇は偉業と言うべきだろう。こちらも、夜中の2:00AM(26:00)から表彰式まで(4:30近くまで)見届けた甲斐があったというもの。ちなみに地上波TVのテレビ朝日は表彰式の前に放送を終了しておったが(苦笑)…それもデフォですな。
フェアプレー賞も獲得。イエローが大会を通じて1枚だけ(それもファイナルのPKを取られたシーン)だったそうで。
大会MVPは岩渕に。妥当な選出だろう。MVP表彰の時、もうちょっと嬉しそうなというか、ニコッっていうような表情すればいいのに(笑) 仲間たちと優勝カップを囲んでいる時のように。ご本人は自身のプレーに対して思う所があるんだろうけどね。

| trackback (0) |

この記事のトラックバックURL

http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/tb.php/2881

トラックバック

▲ページのトップへ

CALENDAR

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

<<前月 2024年11月 次月>>

Back Number

これ以前の記事はこちらから

Recent Trackback

Profile

▲ページのトップへ