日本も到達できるよ…優勝したフランスのような多様性と大会MVPのモドリッチのようなパフォーマンスコンピテンシーと。

コンディション等々も考えればフランス優位は間違いないファイナルであったが、前半で3ゴールが生まれる予想外の展開となったり、クロアチアの真っ向からの見応えある応戦ぶりもあったり、世間でも相当、夕べ視た…なぁんていう一般ピープルの会話も多数聞こえ(ゴールも数多く、そこら辺も一般大衆にもわかりやすいかもね…)そんなワールドカップ・ファイナルから一夜明けた今日。

序盤からクロアチアが、フランスのかけてくる圧力に対して中盤の構成力を生かして有利に試合を運んでいた中、微妙なファウル判定のフリーキックからフランスがオウンゴールで先制。
それに対してもクロアチアは一向に闘志もメンタルも揺るがず、見事なショットで同点に追いつく。
さらにVARで、これまた微妙なPK判定でフランスがリード。あれは流してよいPK判定だったと思うが、まぁVARで見りゃ、ハンドの判定をしてしまうだろう。ちょっとシラケるPKだったが、VARのいわば逆効果が出た形かも。

しかし疲労困憊のクロアチアのこのパフォーマンスのよさは、どうだろう。余計な力がさらに抜けて、逆によいプレーが出てる感すらあり。そういう部分も、日本人はまだまだなんだと思うんだけどね。

後半立ち上がりも1点ビハインドのクロアチアが攻め込むが、前半の攻撃の構成とは変えていてパスワークで構成するというより、フランスの中盤底の守備を広げてギャップにボールを落とすような戦術。それによって、フランスの強固な中盤底がさらにボールを狩り取れなくなり、逆に食いつかせられてギャップを生じてしまってきてて、そこでフランスのデシャン監督がとった策は、今大会ずっと中盤底の守備の要だったカンテをエンゾンジに替える(エンゾンジにドンと構えさせる)という。。。
こういう策も、日本人じゃできないだろうな、常識的に。しかもこんな早い時間帯で。

このエントリーのタイトルに加えた、モドリッチのようなパフォーマンスコンピテンシーというのは、技術やテクニックはもちろんだが、戦術眼もそうだし、ポジショニングもそうだし、推進力も、自分で決める意志(意思)もそうだし、守備もするし身体も張るし、デュエルもインテンシティも、そしてトランジションも備えたパフォーマンスコンピテンシーを、どの選手も備えるようになること。モドリッチのような小柄な選手でも。モドリッチと同じような体格の日本選手にも、できるようになりますよ。
できるようにならなかったら、それはどっかに問題があるんだわさ。
王様プレーをしてんじゃねぇよ、、、っていう若年層からの指導も含めてね。
日本チームの今大会メンバーの中でも、あの選手もあの選手もこんなところで止まってちゃイカンわけで(そういう選手はこれまでも何人もあげられるが…)自覚と意識をもってパフォーマンスコンピテンシーの向上に取り組んで欲しいもの。
フランスの多様性というのは、パスワークで攻撃を構成もし、長いボールでの攻撃もあり、後ろを固めてカウンターもあり、、、という戦いの幅というか。デシャン監督の采配というべきか、間口と奥行き、そして広がりというべきか、そんな多様性はクロアチアも同様だろう。
そんなチームを構築していくことも、日本は十分に可能だよ。
そこには、選手個々の能力とセンスと戦術だけではない、コーチングスタッフの能力も強く求められる。
…そんなわけで、日本の今後の可能性とポテンシャルも確認できた大会だったように思う。それも、敗れたけれども、Round of 16 での果敢で素晴らしい攻撃、パフォーマンス、戦いがあってこそ、だろ。3度めの Round of 16 進出でゴールを奪ったのは史上初だったんだから。それも、あんなに素晴らしいゴールを2発。
日本のフットボールの将来(ワールドカップにおける将来…というべきかな)について、ここ数年(正直)残念感があったんだが、またあらたな地平が開けたような気もする。

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