セミファイナル - ドイツVSスペイン

ドイツは2年前のユーロ(ヨーロッパ選手権)の亡霊にやられた???

この試合、ドイツはミュラーがサスペンション(累積警告)で出られないので不安視する向きもあったが、ああいうコレクティブなフットボールだから大丈夫じゃなぁい…という声も多かったけれども、やっぱしミュラー不在は痛かったのか。スペインのディフェンスが良かったのかもしれないけど、2列めから縦に走り込む、ダイヤゴナルの動きがなかったか。今大会では最もイマジネーションを感じさせる攻撃的フットボールが沈黙。
2年前のユーロのファイナルで、スコアこそ0-1だったが内容はだいぶスペインに差を見せつけられたドイツ。その印象が強かったのか、スペインをリスペクトし過ぎだったのか、警戒が強すぎたのか。恐れてたということはないだろうけど。とにかく立ち上がりから慎重過ぎるくらいな入り方で、抑えてんのかと思って見ていたが、ずっとそのまんまだったかね。イニエスタもが試合後に、ドイツがあんなに守備的に来るとは思わなかった、、、などと言っていたようだから。
ただスペインは今大会で一番良かった感じ。フェルナンド・トーレスを外して(私はフェルナンド・トーレスを一応スターター起用して途中からビジャをトップに動かすのがよいと思ってたが)ペドロを2列めの右で起用。ペドロが非常にキレていて、ドイツは対応に苦労していたように見えた。デルボスケ監督の手腕。それからやはりイニエスタのドリブルとキープには、相当苦慮させられていたように思われる。イニエスタのところでそんなに長い時間を使われていたわけではない気がするが、とにかく2人、3人と対応に動かされ。
しかし前半終了間際にエジルが倒されたのは、あれはPKとってもおかしくなかったかな。もしPKとなれば、決まろうが決まるまいが流れは大きく変わったように思うが。
クローゼも、こういう膠着感が出てくると案外使えないのは結構みんな知ってるよね。ポドルスキーが元気なかったように見えたけど、スペインのパス回しに疲弊させられたか。
決勝ゴールはコーナーキックからプジョルの豪快ヘッド。セットプレーに対してドイツはゾーンで守っているようだが、ゾーンだと時々こういう風にゾーンディフェンスの外からの選手へのチェックがおろそかになってしまうことがある。ドイツに限らず。その典型的なケース。苦労しながらもようやく攻撃面での展望が開けてきつつあったタイミングでの失点で、ドイツにはショックが大きかったかもね。

私もドイツが勝つだろうと読んでいたので、外れてしまいました。ドイツの「占いタコ」の予言力には敬服。敗れたけれども、ドイツは2年後のユーロがまた楽しみ。
ドイツが勝つだろうと思っていた要因は今大会のドイツのパフォーマンスによるものだが、もう一方でスペインが、確かにウリのパスサッカーを展開しているのだが、以前と比べると最終的には力ずく的なところがあって、本来のパフォーマンスができていると思えないでいるから。実はファイナルに進出したオランダも同様で、オランダの超・攻撃的破壊的パフォーマンスも、実は今大会イマイチ。まぁ、2年前のユーロでの素晴らしいパフォーマンスとか、ワールドカップ前の素晴らしいパフォーマンスがそのまんま再現されるのでなく、どっか違うんだけど、、、とか、そういうチームがワールドカップでは勝ち上がるのは1974年大会くらいから大体ずっとそうです。

これでファイナルはオランダVSスペインという、これまたこたえられないカードに。

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