女子ワールドカップ…らしいゴールで追いつくも、終了間際のPKで敗退。

ヨーロッパ・チャンピオン、オランダとの対戦になった Round 16。テストマッチでも対戦しており、その強力な攻撃力とスピード、パワーには正直、分が悪いところ。
序盤にまんまとデザインされたコーナーキックから先制を許し、その後も速い出足になかなか反撃もままならない展開だったが、オランダの圧力が徐々に後退し始め(頭から飛ばし過ぎたのか?? ペースを落としたのか??)4-3-3のバイタルエリアを使えるようになって攻撃の形が作れるようになる。
その流れで前半終了間際、中盤セントラルの杉田が高い位置でボールを持ち、左サイドの長谷川、そして岩渕とのテクニカルなパス交換、菅澤が落としたボールを岩渕がスルーパス、長谷川が裏へ抜け出してゴールキーパーの右上を(ゴールキーパーをよく見ながら)射抜いて同点に追いつく。

後半もオランダのペースは上がらず、日本は惜しいフィニッシュが幾つも立て続けにあったものの逆転に至らず。そうしていると、日本の左サイドを突破されて中央でシュートを打たれ、これがハンドの判定でPKに。これを決められて残り時間は数分。そのままタイムアップで Round 16 で姿を消すこととなった。

ぶっちゃけ、決めるところで決めていれば勝っていた試合。よくあるパターン。そういうフィニッシュシーンを多数作りだしたという点では、今大会で最もよいパフォーマンスだったかもしれない。
ただ、中盤センターが攻撃に参加した時にようやくよい攻撃ができ、実際に中盤センターの杉田と三浦のいいシュートもあったんだが、裏腹に守備面での脆弱さ、ゾーン守備が整理・対策できないまま臨んだ大会でもあったんじゃないか。中盤サイドの中島はそのカバーに追われて(コンディションもよくなかったように見受けられるが)攻撃でよい面を出せず、左サイドバックの鮫島は相手のサイドアタックへの実質1枚での対応に苦慮、、、Pkを取られたシーンだって外からペナルティエリア内への(しかも横方向への)ドリブリングを許したシーンでのスライディングは、ありゃダメだしな、、、ああいう風になってしまう。。。若い選手たちのテクニックとかイマジネーションある攻撃を生かすのなら、ポジションバランスやフォーメーションやシステムも含め、ポジショナルプレーについても、監督・コーチングスタッフの(それこそ)イマジネーションが求められるんじゃないのかね。そこがどうも。。。
今大会のメンバー選考についての疑問も大きいし。コンディションのよくない選手、当初よりプレーできそうもない選手が何人も居たり。
そんなこんなで、このまま来年のオリンピックに臨むんだったら、いくら地元開催とはいえ、たいへん厳しいものになるだろうな。それでも、このまま行っちゃうんだろうけど、どうせ。

ちなみにオランダの4-3-3に対して、アンカーの脇のスペースを使えるようになって日本の攻撃が作れるようになっていったこの試合だが、同じく4-3-3のフォーメーションのアメリカは、守備になると中盤はフラットな「3」の守備網を敷いているようだ。そして攻撃に転じると中盤の「3」が(バランスを取りながら)スプリントしてくる。
日本(なでしこ)については、4-4-2ではないフォーメーションにすべきじゃないかという方々も居られるが、かといって、じゃぁ4-2-3-1ということではなく、4-3-2-1だとか、4-3-3だとか、もちろんそういう単純な数字の並びの問題じゃないんだが、もっと深く、戦略、戦術を考えなきゃイカンのじゃないか。

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