純然たる3トップは可能??

ペルーVSチェコをTVで見たが、チェコのセンターバックのコンビが非常に堅く、日本チームはゴールマウスをこじ開けられるかな。その後ろにはゴールキーパーのチェフが控えているし。

センターバック・コンビが堅いって言っても、決めごとがあるというよりは伝統的な文化、センスとしての堅さ、強さって感じがした。日本でああいう風に自然になれるのは、どんだけ先のことだろう。私が生きている間は難しかったりして。いや本当に。

ザッケローニ監督のキリンカップ関連での幾つかのインタビューを見たり読んだりしていると、3-4-3にもっとトライしたいようだし、4-3-3もやってみたいと言っているらしい。フォワードが3トップっていうのは、実は日本には向かないのではないかと思ったりする。向かないというか、正確には3トップの左右(ウイング)のできる選手が見当たらないというか。
これまで(すっごい過去は別として)代表チームもJリーグのチームも、システム的に攻撃時に3トップになることはあっても、フォーメーションとしては4-2-3-1だったり、4-5-1だったり4-1-2-2-1だったりで基本は1トップで左右ワイドは2列めであり、純然たる3トップというのは思い当たらない。例えば昨シーズンの(今シーズンも??)名古屋グランパスとか清水エスパルスが3トップと言われても、グランパスはまあそのイメージに少し近いかもしれないが、ウイングプレー(ワイドのアタッカー)という意味では選手の顔ぶれやパフォーマンスからしてやはり違う。昨シーズンのエスパルスは4-2-3-1的なシステムだったでしょう。エスパルスは今シーズンはさらに3トップ的な色合いを濃くしているように見受けられるが、やはりグランパスと同様の印象を私は持つ。

もう1つ。3-4-3のフォーメーションについてはペルー戦の前半を見ていると、日本のセンターフォワード(1トップの場合でも同様だが)が非力なのとそういうプレーを知らないために、どうしてもトップ下のサポートが必要な気がしてならない。ペルー戦は後半から4-2-3-1のフォーメーションに変えていったと思うのだが、それによって1トップの前田が多少機能するようになった。いずれにしても日本のフォワード(センターフォワード)は、トップ下の位置からのフォローなりサポートをどうしても必要としている。

サイドアタッカーの点にしてもセンターフォワードの点にしても、これは日本のフットボールの欠陥とか誤りとかいうことでは全然なく、プロ化してから(その黎明期を含めて)強く影響を受けていた、ないしは大いに参考にしていたフットボールのスタイルというか文化というか、そういうものによるものだろう。

そんな中でザッケローニ監督が、3-4-3なり4-3-3なり、どういう日本型3トップを(しかもトップ下を置かない形で)作ってみせてくれるのかということに大いに興味がある。それは実はフォワードよりも中盤に関して、「セントラルミッドフィルダー」という概念の理解・考察・醸成を中心として、今後の日本のフットボールに大きな影響なり作用がありうるかもしれないとも思う。

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