ユベントスと対戦したサンプドリアの吉田麻也。
2020.07.30
日本時間本日早朝にサンプドリアは試合を消化したんだが、その1つ前の節(3日前)はアウェイでユベントスと対戦。クリスティアーノ・ロナウドと対戦する吉田麻也がどういう戦いぶりを見せてくれるか楽しみにしてたんで、遅ればせではあるが、その試合を。
ユベントスはこれが優勝の決まる試合。
サンプドリアはこの試合、いつもの4バックではなく3バック(3センターバック)でキックオフ。吉田麻也は3バックの中央に入っている模様。
ところが、キックオフから1分過ぎのセットプレー(サンプドリアのゴールキック)から4バックになっておる、、、と思ったら、数分後にまた3バックに。
3バックだが、左ウイングバックの選手が深い位置をとるので、変則4バックになっておりますね。ユベントスの右サイド、クアドラードとダニーロの攻撃を警戒したのかね。
その後、20分過ぎには3バックの1枚が痛んで交替し、そこからは通常の4バックに。吉田はセンターバックの右に。集中力高く慎重なプレー、味方との連携とラインコントロール、ゴール前を固く狭く締めたディフェンスで、ユベントスにゴールを許さない。前へ出てインターセプトする場面も(その1つはハーフウェイラインを越えてのインターセプト)幾つか。
一度、シュート性のクロスに吉田が足に当ててボールがマウスを横切りヒヤッとしたが、それくらいだろうか。クリスティアーノ・ロナウドのアタッキングもなんとか封じ込めて迎えた、前半アディショナルタイム。ここでフリーキックを与えてしまい、直接狙うと見せて意表を突いて、流したボールをロナウドに叩き込まれて失点を許してしまう。
後半もおっとっと…というシーンもあったが、前半から継続してユベントスに追加点を許さず。前半はユベントスの前にボールを繋げなかったサンプドリアだが、ユベントスも1点奪って余裕ができたのか、狭い選手間もやや空くようになってプレッシャーが緩くなり、ゴールに迫れるようになる。
…と思っていたら65分過ぎ、ゴール正面やや左でロナウドが前を向いてボールを受け、短いカットインからシュート、、、吉田はシュートコースを切っていたと思うが、ゴールキーパーもセーブしたんだが前に弾いてしまい、これを蹴り込まれて追加失点。このまま試合は終了してユベントスが9連覇(!)を達成した。
試合終了間際のアディショナルタイムには、ゴール前2メートル少々の場所からのシュートを、吉田がゴールラインぎりぎりで戻りながらのスライディングでクリアするというスーパープレイを見せ(それも足に当てただけでなく、ちゃんとクリアしておりましたね…)海外でも話題に。
1対1でのディフェンスを強いられると脆さを見せることもあったり、時折ポカをやらかすと思われてる(日本人は思ってる)吉田麻也だが、この試合のプレーは安定。味方との距離が一定保たれていれば、コースを切る…パスコースを限定する…といった持ち味も生き、まだまだセンターバックでヨーロッパでプレーできるじゃないか。歴戦の経験もあって終始落ち着きあるパフォーマンスを発揮できることも、サンプドリアのようなクラブには大事な要素だろう。
来シーズンもサンプドリアでセリエで吉田麻也のプレーが見られるんだろうな、、、と思ってますよ。
しかし、セリエで日本人ディフェンダーが2人もレギュラーを張ってるなんて、日本に居ながらセリエが視られるようになった頃からすると、信じられないような時代だ。
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