さて、J1の対戦各クラブがどのようにして止めるのか…
2021.08.23
オリンピック中断明けから横浜F・マリノスが猛威をふるっており、首位を独走していた(ま、消化試合数が随分違っていたんで大差に見えていた点もあるんだが)川崎フロンターレにとうとう勝点差4まで迫り、総得点数も遂に並んでしまったのが前節終了時。
得失点差も「5差」にまで迫って来た。
実はオリンピック中断前の過密日程での試合消化の時期からそうだったんだが、とにかく今のマリノスは得点力を異常に有しており、明らかに今J1で最も攻撃力が(圧倒的に)高い。異次元と評された昨年の川崎フロンターレの勢いを、このところのマリノスはもしかすると凌駕しているかもしれない。
そんな状況。
このマリノスに対して、対戦相手の各チームの戦いぶりがなんとも物足らない。
マリノスのフットボールは明確で、手段とメソッドも実にクリア。奪ったらレーンの概念をキッチリ押さえての縦に速い仕掛けで、相手ゴールに迫る。これが何度も炸裂する。
これに最近では昨年のフロンターレのような即時奪回の要素も加わっており、守備を固めてマリノスに相対しても、結局つまらないミスで先制点を奪われるケースが多い。
まぁ言ってしまえば、マリノスの波状攻撃がボディブローのように効いて、ミスやっちまうんだろうが。
それでも、ボールを保持できたら繋ぐところはカッチリ繋ぎ、攻撃ももう少し正確性と技術があれば鋭い槍を繰り出せるわけで、ここまでボコボコにやられることもないはずなんだが、そこがまたマリノスやフロンターレ以外のクラブの足らない部分。
戦術、戦略とともに、ここら辺がもう一段、二段上がらないと、日本のトップリーグとしては物足らないなぁ。
大体においてJリーグの戦いって、対策を見つけ出すのが結構遅い感あり。対策が見つかれば、それの浸透は割と早いんだが、そこら辺のクラブ・チームとしての力量も高めてもらわないと。
しかし、ここ数年でここまで川崎フロンターレと横浜F・マリノスの神奈川の2つのクラブが抜けるリーグになるとは、想像もしてなかった。
そこには継続的な強化方針やフィロソフィーが不可欠。
他のクラブは何やってるんっすか…というレベル。相当頑張らないとイカンでしょう。そしてJリーグのレベルをもっと高めて行かないと。
なお、横浜F・マリノスの今シーズンだが、既に2つのカップ戦(天皇杯とルヴァンカップ)は敗退しており、今シーズンはACLも無いので、リーグ戦一本というのもたいへん大きい。
他のクラブが過密日程になっていく中、十分調整をしてリーグ戦に臨むことができる。
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