スペイン、ユーロ→ワールドカップ→ユーロとV3の偉業。

もっと接戦になるかと思っていたユーロ(ヨーロッパ選手権)ファイナルのスペインVSイタリアは、前半で試合の行方が見えてしまうという意外な展開。それだけスペインが素晴らしかったということ、か。

正直、パス回しばっかしやってて決定的な崩しが少ないシュートが少ない、と批判されていたスペインが、この試合では速いパス回しに縦への速い突破が折り込まれ、これって作戦だったんかよ?? っていうようなパフォーマンス。イタリアも高い位置からプレスをかけようとしていたように思えるが、それを許さない速いパス回しに、この日は4バックを敷いていたイタリアの最終ラインの間を通しまくるし、裏のスペースを狙いまくる。グループリーグ初戦で対戦した時にはイタリアは3バック、両ウイングバックも引いた時は5バックのようになって、そういう縦への突破は許さなかった印象があるんだが。イタリアのブランデッリ監督の4バックの戦術(選択)が悪かったとは思わないが、中盤の構成はどうだったんだろうか、とは少し思う。4-4の2ラインだったら、ちょっとは違ったかも。ただスペインも、トップにフェルナンド・トーレスでもネグレドでもなくセスクを起用して、しかも1トップではなく右にシルバ、左にイニエスタという3トップ??であったことが大きかったかもしれない。この辺は勝負のアヤというか、深いところだ。それにイタリアの決定機がことごとくゴールキーパーの正面を突いたり、ゴールマウスにおさめられなかったりしたのも(それをアンラッキーと言うかどうかは別として)勝負のアヤだろう。それとイタリアにとっては、負傷で交替カードを使ってしまわざるをえなかったのも痛かった。あとはイタリアの動きが全体的によくはなかったよね、確かに。それを差し引いても、この試合でのスペインのパフォーマンスは圧巻と言うしかないだろう。イタリアは最後の最後まで、最終ラインの間に入り込まれ、そこを使われ突かれることに対処ができなかった。
フットボールはスコアが試合を語るわけではないと先日も書いたようにに思うが、逆に、この試合のような大差がついた試合でも、そこまでの力の差があったわけでもないという、非常に面白いところだろう。この試合では、そういう展開、内容になった、ということ。
しかし、スペインはユーロ2連覇という史上初の偉業。その間にワールドカップも優勝しているので(そもそもユーロで優勝してワールドカップでも優勝したのは1972年+74年の西ドイツしかないし、ワールドカップで優勝してユーロでも優勝したのは1998年+2000年のフランスしかない…)ユーロで優勝してワールドカップでも優勝して、さらにまたユーロで優勝してという、正に偉業となった。
是非、来年のコンフェデレーションズカップでは、グループリーグでスペインと対戦してみたい。2001年にアウェイで初対戦して以来、何度かテストマッチ(フレンドリーマッチ)は噂に上がりながら実現してないんで、もうテストマッチはいいから、かなり本気度のあるFIFA国際大会(コンフェデレーションズカップ)で実現してくれたら嬉しい。ま、ロンドン・オリンピックでグループリーグ初戦で対戦するけどね。あれはオリンピックであり、U-23だから。

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