U-19に見た日本チームの守備文化の一端。

先週末はレヴァークーゼンの細貝が相変わらず左サイドバックではあったがスタメンで goodプレーだったようで、相手のシャルケのファルファンを完全に封じ込めてイライラさせて交替させてしまうという活躍ぶり。ドイツのメディアも高評価のようで。

シャルケは内田篤人が欠場で、ファルファンと内田のコンビネーションによる組み立てが大きな武器なんで、細貝自身も内田がいたら厄介だったと認めていたようだが、まぁそのとおりだろうが、それでもよかったんじゃないか。シャルケにとっては内田の存在と言うか必要性も顕わになって、細貝、内田の2人ともに存在感を示す形に。

NHK-BSは先日の(U-20ワールドカップ出場権をまた逃した)U-19のイラク戦を録画放送していたので、見づらい映像ではなく今度はちゃんと見させてもらいましたよ。今回のU-19のグダグダぶりはさておき、日本の弱点の1つがセンターバックであることは多くの人が気づいているわけだが(それでもたかが十数年前は守備は通用した、などと口にしてるサッカーファンらしき向きも非常に多かったんだよ)センターバックについては、このチームでもそれなりに存在感を示した岩波とか奈良とか(岩波は昨年のU-17ワールドカップに出場している年少なんだけど、奈良はどうしたんだろうなぁ)出てきていて、それなりに期待が持っていようという気にもなる。ただこの試合でも、イラクの攻撃が後ろからどんどん人が沸いてくるような攻撃で、そういう連動性、機動性は日本チーム(どの日本のチームも多少の違いはあれ、ある程度同様に持っている日本スタイル)に近いものがあると思うんだが、そのスペースに入ってくる3人めなりの動きに対して、最終ラインよりも前の選手がスクリーンできていない。さすがに予測なり迅速な対応はして、付いてはいっているのだが、付いているだけ。走り込ませない、スペースに入れない、というディフェンスができない。もちろんファウル無しでのディフェンス。単純に走り負けとかいう類のことではなく、そこは身体の使い方、身体の入れ方…思うようなコースに入り込ませない、ボールがないところでのマッチアップというかディフェンス…そういうのは決定的に日本人は下手だろう。まぁしょうがないかも、コーチや指導者がそういうのをわかってない(できない)んだから。
こういうのは守備文化の1つの断面だろ?? だから、トップチームやある程度年齢の高いチームの中での指導法があるわけでもない部類のことかもしれないから、例えば日本人指導者が海外にコーチ留学とかしても、見学や参加させてもらうトップチームの練習の中ではそういう指導内容を目にすることは少ないのではないか?? 若年層から仕込まれた文化なんで。であれば、そういう指導をしてくれる若手の指導者を海外から呼んで仕込んでみてはどうか。時間はかかるだろうが、文化の種まきをしないと。
…そんな視点で見ておりました。

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