球数



ラスベガスのダウンタウンは、庶民的なカジノと
古き良き時代のネオンサインを、見る事ができて
なかなか味わいがある場所だ。

その中で、ひときわ目立つ、名物ショーがメインストリートにある。
長いアーケードの屋根をうまく使って繰り広げられる、映像ショーだ。

屋根の内側に、小さな電球がびっしり取り付けられていて、
それが映像を作り出すのだ。
けっこう頻繁にやるのだけれど、映像の種類はとても多い。
久しぶりに見ても、飽きないし、よくできているなと思っていたら、
V.I.Pギャンブラーの友人が（この二人は、相当な回数べガスに
出かけている）「電球がこまかくなって、映像がきれいに
なったね」となにげなくつぶやいた。

そんなことに気づいてしまう、この人はすごい、
と私は、映像ショーと同じくらい、その一言に感心した。

すごい友人ですね。電球の大きさまで肉眼でわかりますか？ところでVIPになるのにはどうしたらいいのですか？

まず記録用のカードを作ってもらいます。そして大金（どれくらいを大金というのか、私にはよくわからないけど）を、銀行に預けるようにカジノに預けて、そこからお金を出し入れしてギャンブルをしますが、カジノ側はその人がいくら使ったか、どのくらいの時間ギャンブルをしたかを、すべて記録します。（だからテーブルに着いたら必ずカードを提出する）
時間数も重要ですが、どれだけお金を使ったかによって、V.I.Pは決まるようです。賭けるときはほとんど現金は使わず、グラスファイバーのような素材で作られたチップ（コインのような、円形で金額を表す数字が入っている）を使いますが、V.I.Pは一度に何百万、何千万円と賭けたりすることがあるのだそうです。

すごいですね。ところでなな号さんは儲かりましたか？

家訓で（うそです）、私はギャンブルを、ほとんどやりません。

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