昨日発表された日本代表メンバー。
2013.05.24
昨日発表された日本代表メンバー、柏レイソルの工藤とFC東京の東が選出されたのが話題かな。工藤には期待してる。選出されたのも期待どおり。
柏レイソルでチームメイトの田中順也にも期待してたんだが、昨年あたりから間違いなく工藤の方だ。一昨年暮れのクラブ・ワールドカップでは、まだまだひ弱感があったんだが、たくましく、そして技量も明らかにクラスアップしてきた。ストライカーないしはフォワードの選手では、サガン鳥栖の豊田、鹿島アントラーズの大迫、セレッソ大阪の柿谷を推す声も多いだろうが、その中で言うならば少なくとも現時点ではやはり工藤だろ。
東については、2列めでのスペースを突く、スペースを作る動き、そしてその献身性をザッケローニが買ったんだろう。正直、東を選出するとはやや意外だったが、1トップで2列めの中央で、ここでフィニッシャーとして期待するというよりも、フィニッシュさせる(仕上げ人に仕事させる)ためのピースとして使えそうと考えたんだろう。それはそれで理解できる。あとはこれに東のゴールセンスがもうちょっとあればいいんだろうが、そこは折り込み済みということなんだろう。特に6月4日のワールドカップ最終予選のオーストラリア戦には本田圭佑が間に合いそうにない(6月1日にロシアの国内カップ戦ファイナルがある…それは岡崎も同様。ドイツの国内カップ戦ファイナルがある)ことを想定して東を呼んだらしいことが、ザッケローニのプレス対応でわかる。だから実は、東に出場チャンスがあるかもしれない。
しかしそういう役割なら、例えば大迫はかなり高いレベルでそういうプレーを見せていると思うんだが、ザッケローニ的には、明確に2列めでのそういうプレー要求に対応する選手としては東の方を選んだということだろうな。大迫にはやはりフォワードとしてのプレー要求があるんだろう。
このほかにもアタッカーとしてJリーグで実績を残している選手が何人かいるし、彼らをどうして呼ばないのかという意見もあると思うが、そこはザッケローニが保守的というよりは、現状のチームの中でのマッチングの点だろう。現状で必要としているピースは何で、それに最も適合する選手は誰かという…だから、仮にアタッカーではあるのにJリーグでゴールが少なくても、そういうピースに適合すれば呼ばれる。ゴールが多くても、いま必要としているピースとはちょっと違うという感じだと、呼ばれない。だからと言って、呼ばれなかった選手が劣っているとか、そういうことではない。
フットボール・フリーク、ファン、サポーターの多くはもうそういうことも理解できるレベルに達しているんだが、一番そういうところがわかってないのが旧来メディアだったりして。だから、旧来メディアにはもうちょっとずつでも深い洞察力や分析力を持つようになってもらえないか(そういう視野、視点と、記事作りをしろよ…)と、いっつも思ってんだが、、、それがライト層にも深みが浸透していき、国民全体としてレベルが向上し、スポーツ文化の醸成・成熟にも連なり…ということにもなるんだが。
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