ブンデスリーガ、日本人選手所属チームは全て残留。

ドイツのブンデスリーガは、2クラブが自動降格、1クラブが昇降格プレーオフに回るわけだが、今シーズンは最終戦を迎えてもまだ1クラブも降格が決まってないという大混戦。その中で、清武と酒井宏樹が所属するハノーファー、酒井高徳が所属するシュツットガルトもモロ危険水域。当事者。しかも、ハノーファーはホームで、シュツットガルトはアウェイで、残留争い同士の直接対決が最終戦という…そりゃこちらもキンチョーしますよ。

で、清武が試合開始早々に貴重な貴重なゴール。左からのクロスにダイビングヘッド(ダイビングヘッドっぽかった)を決めて、優位に試合を進められる状況をもたらし、終盤に清武は下がったものの、その後にまんまと追加点(これがオウンゴールという…)をあげ、ロスタイムに1点を返されたが2-1で逃げ切り…シュツットガルトも先制されながらも逆転…と書くとシンプルなようだが、当事者の5クラブが時間経過とともに残留感が高まったり、ひっくり返ったり。その都度、こちらも勝点の計算をしたり。ハノーファーやシュツットガルトだって、一気に残留か、それともプレーオフか、一歩間違えばどう転ぶかわからない状態で過ぎて行く90分。
という感じで、結局、ハノーファーもシュツットガルトもプレーオフに回ることなく残留を決めた、という結末となりました。日本人選手所属クラブは降格なし、ということで、よかったよかった。

清武は先制ゴールの後も、押し込まれる展開の中で積極的なドリブルの仕掛けを何度も見せたり、ただもうちょっと相手に脅威を与えられたらよかったんだが、それと後半に入ると段々とトップの選手めがけてパス出ししようとする単純プレーが目立ってきたけれども、それでもこの大事な大事な一戦に先制ゴールをあげたインパクトは極めて大。試合後のメディアの採点でも、通常ならプレー内容的にそんなに高いポイントがつけられるはずがないが、さすがにこの試合についてはブッチギリの特別高得点で。ま、そういう一戦だったっちゅうことですよ。そういうのを経験するのは、たいへんなプラスだと思います。
でも清武は、全試合を見させていただいたわけではないけれども、どうも4-4-1-1のフォーメーションの中でパス出し役の意識が高過ぎる印象で、もっとシャドーストライカーとしてフィニッシャーになろうとする意識が高まらないとね。そういうプレーが見られる時もあったんだが、継続しないんだな。技術的には既に高い評価を与えられているんだから、それによってさらに価値の高い選手に、一段上のクラスに行けると思うんだけどな。

ちなみに、香川が所属するドルトムントは、最終戦に勝ったことで来シーズンの(チャンピオンズリーグではないものの)ヨーロッパリーグの出場権を得たことになる。5月30日に行われるドイツカップ(ポカール)ファイナルに進出しているが、ブンデスリーガの順位的にはこのポカールで優勝しないとヨーロッパリーグ出場権を得られないんだが(←ポカール優勝枠)ファイナルの対戦相手であるフォルクスブルクもチャンピオンズリーグ出場権を得ているので、ポカールで勝っても負けてもヨーロッパリーグ出場権は得られるというわけ。香川も昨日の試合ではキレキレだったようだが、香川も継続性が大きな課題だったシーズンだな。
なお、ポカールのファイナルは、日本時間では5月30日の深夜(31日の3:00)日テレG+でライブ中継される。ヘルタ・ベルリンの原口元気がゲスト、だそうで。
…補足すると、ドルトムントはヨーロッパリーグ出場権は獲得したが、現状では予備戦出場権は獲得したのであって、予備戦をやらないで済む本戦出場権の獲得は、やはりポカール優勝が必要の模様。

今日はブンデスリーガ2部の最終戦が行われるが、山田大記が所属するカールスルーエが昇格できるかどうか、プレーオフ圏内に入るかどうか、そちらも大いに気になるところ。

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