U-19女子代表のアメリカ遠征。
2015.06.06
女子ワールドカップがいよいよ開幕だが、先日ちょっと触れたとおり( http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/index.php?e=1822 )U-19女子代表がアメリカ遠征しており、初戦のU-19アメリカ代表戦は3-0で勝ち、第2戦のU-19ブラジル代表戦にも4-0だそうで。
U-19とはいえアメリカに3-0とはちょっと驚きだが、その試合はネットで見たが、実はそんなに素晴らしい内容でもなかったんだが。やはりアメリカの選手たちのスピードやパワーや寄せの速さとかリーチに苦労はしていたのと、攻撃でもパスをそんなに繋げられていたわけではなかった。ただ、3ゴールの場面自体はどれも素晴らしく、1ゴールめは右サイドからワンツーで外から切れ込んでいく風なところ、リターンを戻さずにターンして振り向きざまの見事なショットだったし、2ゴールめも、中盤やや左でボールを奪い返して、縦につけて、そこからさらに前線の選手が貰いそうなところを、2列めから追い越して来てのゴール、3ゴールめも、右サイドでスルーパスから角度のない位置でループシュートという、お見事なフィニッシュ。
まぁ、この世代の選手たちの能力と技術の高さは明確なわけで、とても期待のもてるチームだと思いますよ。この世代より1つ上の世代の選手たちが、今回の女子ワールドカップのメンバーを見ても、フル代表に定着できなかったことを残念感的に(危機感的に)しばしば語られるんだが、今のフル代表にはなかなか入っていけないですよ。もうキャリアのスタートが同じ環境だった選手がほとんどのメンバーで、このメンバー基本でもう何年やってんだか。4年や5年じゃないからね。そこに監督も大きな変革をやらなかったわけだし(まぁ、できないわな…)それを差し引いて考えてあげないと、ちょっとね。フットボールができあがっちゃってる(それは完成形という意味ではなく)ところに、どんなに優れた選手であっても入ってポンと…っていうのはきわめて難しいわけで。結構フットボールが好きな人たちの中でも、残念感の言葉が単純に出て来るのは、それこそこっちが残念だけどな。
U-19女子代表は8月中下旬に中国で開催されるU-19女子アジア選手権に臨み、来年のU-20女子ワールドカップ出場をめざす。前回のU-19女子アジア選手権は実に謎な采配というかチームマネジメントでU-20女子ワールドカップ出場権を逃してるんでね。今回は大丈夫だろうが。
ま、アメリカ代表にこの段階でアウェイで3-0といっても、ここがゴールじゃないわけで。この年代では日本選手の技術や敏捷性、そして組織性が非常に効果的だが、さらに体格の差が大きくなるのはこの先であって、そこに至るとこのアドバンテージも低下していくっていうことがある。そこをどう克服するかは、これは永遠の課題。
女子ワールドカップの初戦は日本時間で来週火曜日(午前)だが、現地取材しているメディアによると、中盤底(ボランチ)は澤と阪口のスタメンが濃厚だとか。すみませんが、それには相当ガッカリ感(もうちょっと言えば失望感)を禁じえませんな。まぁよい結果を手にすることができることを祈ってるよ、としか言えない。中盤底が4年前と全く同じなんて、そんなんありえないもん。そればかりか、2トップも安藤と大儀見の予想だとか。大儀見は当然だろうが、安藤っすか。こちらも相当ガッカリ感(もうちょっと言えば失望感)を禁じえませんよ。もちろん見届けさせていただきますけど。
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