「協会推奨の専用スタジアムに弊害」???

数日前だったか日刊スポーツで記者コラムの欄??で「協会推奨の専用スタジアムに弊害」「芝が育たなければサッカーも育たない」…なんて見出しが付けられているからさぞかし建設的なオピニオンでも書かれているのかと、、、しかもサッカー経験者(「中学、高校では全国制覇を経験」)の記者だそうなんで読んでみると…。

日本平スタジアムでゴールネットを吊るすポール(=ゴールに付随していた突起…日本平スタジアムではゴール裏にポールを立てず、ゴールに直接突起の形で溶接)が試合中に折れたことに始まり、そのポールの設置もJリーグは推奨しているけれどもゴール裏からの見やすさを優先させたものだ…とか。
ポールがあってもゴール裏から見にくいとは全然思わないけど。そもそも、日本平スタジアムがそういう意図でポールを立ててなかったとは初耳だ。本当かい?? 単にゴールが旧式だったんじゃないかと思うけれどね。
そして、そのポールを立てると、「表面の芝を刈るには影響がないけど、土を掘り起こすとき…(中略)…ポールを差し込むための地中の基礎が障害になる」というスタジアム管理者のコメントを引く。そしてゴール周辺の芝の状態が云々、、、と書いているのだが、何が言いたいのかよくわからない。ポールを立てる仕様にすると、芝が悪くなるわけ??? スタジアム管理は芝にも影響が出るとは言ってないと思うけど。単にポールを立てるのに、基礎があって立てられない(基礎を工事し直さないといけない)と言っているのではないのかな??? 悪いけれど、日本平スタジアムの(そのピッチは素晴らしいが)作りが旧式の発想だったということではないのかなぁ。それを強引に「専用スタジアムに弊害」と言う???
さらに、日本サッカー協会は「スタジアム建設の基本指針」で、屋根付き、陸上トラックのない専用スタジアムを推奨しているが、「陸上トラックがあれば日照角度も広がる」というコメントも引く。そして過去にJリーグアウォーズの「ベストピッチ賞」は、これまで陸上トラックのあるスタジアムか、陸上トラックがなくても客席の一部しか屋根のない日本平スタジアムが受賞していることに因果関係を持たせる。屋根完備の専用スタジアムは「猛暑によってピッチは荒れていた」と、、、??? なんか、文脈の繋がりがわかんない。
共感したのは、前掲の「スタジアム建設の基本指針」で豊田スタジアムを紹介しているが、あんなに芝の根づきが悪い(年2回も芝の全面張り替えをしていると記事中にもある)スタジアムを紹介していることに異論を挟んでいるくだり。確かに豊田スタジアムはそのとおりで、私たちの関係でスポーツクラブ経営のコンベンションとかセミナーでも、施設管理の関係でしばしば悪い例として取り上げられたりする。何しろ、デッカイ扇風機で芝生に風を送っているそうだから。
だがそれは設計上の問題(設計者がフットボールスタジアムに対して無知すぎた)のであって、フットボール専用スタジアムは必ずピッチが悪いという短絡的な結論に持ち込むのは早計ではないか。
「快適な観戦も大事だが…まずは『プレーありき』の観点が優先される」と書いているが、どちらも大事でしょ。それに専用スタジアムは観戦者のためだけに必要なのではないのでは?? プレイヤーにとっても専用スタジアムを望まれていると思うけど、、、この記者以外は。
何にしろ、意見はいろいろあって結構だが、もうちょっと文脈や文章能力や論理性を磨かれた方がよさそうだ。記者なんでしょうから。

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