終了間際のファインゴール2発で興奮の劇的逆転勝利、清水エスパルス。
2016.10.03
昨日のJ2の注目カードは、J1昇格争いの大一番、セレッソ大阪VS清水エスパルス。セレッソが1点リードで試合最終盤、交替出場でピッチンした金子と北川の鮮やかな中央突破から北川がフィニッシュして同点。さらにアディショナルタイム、白崎がこれも中央から金子とのワンツーリターンからゴラッソを叩き込んで大逆転。見ているこちらも思わず声が出る見事な美しい2発で、アウェイで劇的な逆転勝利をおさめた。
エスパルスの2発はどちらも美しく見事。それを若い選手たちだけで成し遂げたところも素晴らしい。
ただその2ゴールとも、、、っていうか試合開始直後から、セレッソのバイタルエリアの対応が非常に気になっており、最終ラインの前でスパスパとエスパルスの楔(くさび)が決まるんだな。誰も行かないのは戦術なのか?? でも途中で最終ラインの1枚が潰しに行ってた(楔を受けられて、はたかれていたが)んで、あえて楔を入れさせてるわけではないように思える。
同点ゴールの前の金子の突破も、4人が周囲に居たのに寄せが甘いし、コース切りもできてないし、やすやすと金子から北川へのパスを通させてしまう。決勝ゴールも、白崎が見事なターンを見せてプレスを振り切り、バイタルの金子へパス、その落としをゴラッソ。セレッソは終盤、センターバックを3枚にして守備固めをしたんで、それがさらに中央を固める(ラインを引いて待ちかまえる)意識を高めてしまったか?? いずれにしても、セレッソの試合は結構見させていただいてるが、組織戦術ってもんがあるようには(特に守備において)全然見えないんだが。まぁ攻撃も「大陸的」というか、個の力頼みというか、それも個では圧倒的な戦力をもつが故のことだろうが、いわばアバウトなフットボールなのか、それとも細かい日本型フットボールでなくて大陸的なフットボールを意図的にめざしているのか、よくわからんところだ。たぶん、戦術を構築できない(できてない)んだろうと思うが。そういうコーチングスタッフじゃ、J1では無理ですよ。来シーズンの新監督の噂は出てるけどね。
ただ、J1に昇格したら、こういう個の力があるチームの方が生き残ったりするんだが。あまりに戦術的、組織的にバラバラでなければ、ね。
セレッソに限らず、最終ラインだけでなくバイタルエリアの守備力の脆さは、これは日本のチームのデフォであって。日本のチームが細かいパスワークで中央の崩し、中央突破にこだわるのは、共通した好みの点もあるのかもしれないが、こういう風に(この試合のように…)中央の守備が脆い(人数は居るのに)ことと関係があるんじゃないか、、、つまり、中央の守備が強ければ、中央突破、中央での崩しにこだわる空気というか傾向というか癖というか、そういうものが日本のフットボールにおいてここまで強くならなかったかも(ここまでこだわりが強くなりすぎなかったかも)しれない…などと思ったり。そんなことも考えた劇的な試合だったかな。
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