的確な指摘と思いましたね、モンバエルツ氏のインタビュー記事…

横浜F・マリノスで3年間、監督を務めたモンバエルツ氏のインタビュー記事を某メディアで読ませていただいたが、その中で興味を引かれたのは…

1つには、日本の選手はボールを求めて動くのでポジションを保つことができず必要なスペースをちゃんと埋められない…という指摘。記事を引用すると、「選手が自分のポジションを遵守しない」とのこと。なるほどねぇ、ゾーンが浸み込んでないこととも関係あるんじゃないか。さらに「縦と横を広く活用するためにポジションをどうとるかが重要」との指摘も、それと連関性のある点かと。そしてポジションと「タイミング」(流動的にポジションを変えるタイミング)と。なかなかに、日本フットボールの現在地を表してはいまいか???
2つめに、インタビュアーが川崎フロンターレを持ち出して(何故に、少なくとも記事上においては唐突に?? 川崎フロンターレを持ち出したのかがイマイチわからないが…)問うた部分。モンバエルツ氏は、川崎フロンターレのベースは「ボールを回す際の流動性の高さ」とし、日本では機能しているが…という評価・分析の模様。その論拠に、「ピッチの横幅をうまく活用できる選手がいない」こと、「ウィングプレイヤー」が居ないことを指摘している。そこも(川崎フロンターレに限らず)日本フットボールの特質というか、日本フットボールの長らくの選手構成というか選手傾向を物語っているように感じさせられましたね。ウインガーが居ないのが課題ということではないが、ピッチの横幅が(選手たち総体として平準的に)使え、縦に仕掛ける(意識やスキルのある)選手が居たら、日本のポゼッション・フットボールもまた違う次元というか段階へ進むんじゃないか。縦に速い攻撃…とばっかし言うこともなく、ね。

モンバエルツ氏が横浜F・マリノスで見せたフットボールの内容にはいろいろ思う所もあるが(ある程度、意図や描いていたものの、めざしていたものの片鱗も感じさせられたようにも思うが)こうして日本フットボールに関する分析や視点には、もっと陽が当たってよいんじゃないかと思う次第。さすがにフットボール・ネイションの指導者、、、その目線や思考や感覚に、大いに興味関心が湧くというもの。

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