試合開始より1時間も前に番組を始めて、スポンサー料を稼ごうってことかね…
2018.06.16
ワールドカップのTV放送だが、しかしま、NHKと民放各局で全試合を地上波ライブ放送(NHK-BSでは録画も含めて全試合放送)というのは壮観ですなぁ。ぶっちゃけ、このラインアップはかつてないほどの出来事なんですよ。
昨夜は民放での今大会初めてのライブ放送がフジテレビで。(思いっきしセンターラインって言ってたねぇ…実況アナウンサー)
試合開始より1時間も前に番組を始めて、まぁ今回は違う番組扱いだと思うが、試合中継番組としても試合開始の20分も前に番組開始で、こういうのってスポンサー料を稼ごうってことかね。2002年のホームでのロシア戦は視聴率66%を超える凄まじいものだったんだが、1964年の東京オリンピックの「東洋の魔女」女子バレーボールのファイナルの視聴率は超えなかったんだよね。試合終了後に番組を終了(試合後は別番組)にしておけば、楽々超えていたらしいが、この時も番組スポンサー料稼ぎを主眼に置いて延々試合中継番組を引っ張ったフジテレビにまんまとやられた(苦笑)次第。
さて、昨日行われた3試合のうち、エジプトVSウルグアイとモロッコVSイランをライブで視聴したが(ポルトガルVSスペインは録画してるのでこれから視ます…笑)2試合とも内容レベル・クラスはともかく、どちらも勝利を目指して集中とアグレッシブさを切らさない好試合だった。この後の試合日程、対戦相手を考えたら、ここでどうしても勝点3ポイントを獲得していたい思惑が明白で。
両試合とも終了間際のゴールで決着が付いたんだが、重心が後ろというわけではなく守備ブロックをきっちり引いて、ボールを奪って速攻、カウンターという様式。確かにこれが今日のフットボールの傾向だろうな。エジプトVSウルグアイは、そのあたりはむしろエジプトの方が出来がよかったように思うが、ウルグアイはパフォーマンスが低調とはいえ、カバーニ、スアレスの2トップはさすがの身体の入れ方、使い方、そしてわずかなタイミングでのフィニッシュと、脅威は十分。
モロッコVSイランは、序盤からサイドを突破するモロッコが先手を奪ったが、そこで決め切れずに段々とイランがペースを取り戻す展開に。モロッコは中盤で2人で相手ボールホルダーをサンドしてボールを奪っての速攻が目を引いたが、時間経過につれて影を薄めていき、イランはそれがこの試合のマスタープランだったかのように、守備からカウンターでゴールに迫るシーンが増えていった。
ま、イランはアジアだけれども、フィジカル的にもプレー強度でも国際的に見劣りせず、今や堅い守備がすっかり持ち味となっておりますな。前線のタレントがもっと充実したら、現状では日本よりも上になりますな。
そんなわけで、地味目なカードでも十二分に楽しませていただいた。
守備から速攻というのが今日のフットボールの傾向と書いたが、それは間違いなくそうなんだが(だからハリルホジッチが正しかったとか、そういう話はもういいから…)日本が他国のように縦に速い速攻やカウンターだけで持ち味や優位性が発揮できるわけではなく(それは選手の特性や特長も含め)縦に速い攻撃を意図し仕掛けるにしても、持ち味のパスワークやクリエイティブなボール回しと縦の速い攻撃のブレンドが、日本のフットボールだろ。そこで違いを出せる、違いや独自性を出す、と。
もっともそれって、ザッケローニがやろうとしてたことなんだけどな。選手たちが消化し切れなかったようだが。
イビチャ・オシム氏も日本の某スポーツ紙でこんなことをコメントしてるみたいじゃないですか、、、チキタカはもう時代遅れだと思っていたが日本に関してはとても合ったスタイルだと言える…ってね。ワールドカップではそれが本当に過去のものかがわかる(縦に速いスタイルが今の主流だが)…とも。
かと言って、チキタカだけで戦えるわけじゃない。ポルトガル戦のスペインのゴールを見てもそうだろ。
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