U-20女子ワールドカップ、「ヤングなでしこ」見事な優勝。
2018.08.25
アジア競技大会のU-21の Round 16 は、試合開始直後こそ、多少トレーニングを積めたのが奏功したか…というようなパフォーマンスだったが、後半途中から何度も波状攻撃、連続攻撃を受ける体たらくで、辛くも試合終了寸前にPKを獲得して勝ち上がり、、、と。
そんな試合を見させられた夜だけに、深夜2:30からのU-20女子ワールドカップのファイナルを見させていただきましたよ。フル代表の女子ワールドカップ優勝、2014年のU-17女子ワールドカップ優勝に続き、U-20女子ワールドカップでも優勝と、FIFA世界大会の3つのカテゴリーで優勝した初めての国になったという(「三冠」と言っちゃぁダメだよ…笑)素晴らしい快挙を見届ける朝となった。
スペインも、グループリーグで日本に勝っていることもあってか、さらにスカウティングも進めた自信、セミファイナルで開催国のフランスを下してのファイナル進出ということもあるのか、相当に自信満々で、攻略の戦術も十分練ってきていた印象。元々、足元の技術は高く、速いパス回しというスペインの伝統も引き継いでおり、戦術的には、長いボールも交え、日本の右サイドでビルドアップして日本の左サイドにサイドチェンジしてフィニッシュに繋げる戦略に、結構危ないシーンもあった前半。そんな展開だが、素晴らしいフットワークと身のこなしでパス出しを意識させながらのワンステップで放ったミドルシュートがゴラッソとなって日本が先制。
後半も見事なポストプレーから抜け出しての追加点、さらにこれまた素晴らしいタメとステップからの落としをワンタッチでミドルを突き刺してダメ押し。その後、スペインに、日本の左サイドからの大きな展開を、逆サイドでワンタッチで合わせられた見事なゴールを許したが、最後まで高い攻撃の意識を披露し、スタンドからの感嘆のため息や歓声が度々上がる試合で観客を、そして試合後の各国メディアの論調からも各国メディアまで魅了しての素晴らしい試合で優勝。
日本チームは、個々のテクニックも主軸メンバーを中心に高く、ボールを持って相手をすり抜けるスキルもあり、言うまでもなく(日本の特性である)見事なパスワークを駆使しながら、そこにイマジネーション豊富な動きだしが変化と創造性ある攻撃を生み出し、ハードワークとフィジカルコンタクトも厭わず、実に見どころの多いパフォーマンス。ボールを受ける前から、フィニッシュ(シュートを打つ)までのイメージができている風を感じさせるシーンも多く(アジア競技大会に出場しているU-21にできないことをやってる、、、みたいなシニカルな指摘をする御方もおられるが…苦笑)これがフル代表になると国際試合でのフィジカルやリーチの課題がどう影響するか…という部分が今後どう変わっていくか違っていくか、そこもまた興味深いというか楽しみというか、変化・違いの期待感がありますね。
これまで、U-17では(もちろん優勝もしているし、準優勝もしているが)イマジネーション豊富なパスワークで戦績を残してきたが、U-20ではなかなかそうも行かず、2012年の地元開催(代替開催)と前回大会(2016年)の3位が最高成績だった。そこを突破し(しかも、ヨーロッパで開催された大会でヨーロッパ諸国の包囲網の中)優勝を勝ち取ったことは大きな意義があり、アンダー世代のパフォーマンスがフル代表に連なっているとは言い難い歴史における(徐々にそこは変わりつつはあったものの…)エポックになるかもしれないな。
日本の○○で□□な旧来メディアでも、大きく取り上げ伝えることを願いたいものだ。
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