ギリギリのところで身体を張れるようになってきたが、フィニッシュされる瞬間の身体の寄せ方はまだまだ…か??
2019.04.01
先月からずっと頭の中に引っかかってる(といえば大袈裟かもしれないが)ディフェンダーの最後の最後の身体の張り方のことが。
日本のチームって、人数をかけて相手強力アタッカーに対して抗戦・防戦してきたが、それでも何度も何度も、個の力で目の前でフィニッシュを叩き込まれるシーンを目にしてきた。それがここ何年かで、ギリギリのところで身体を張って、それこそ個の頑張りでフィニッシュを許さないというシーンも多く見られるようになってきたと思う。
だが、今シーズンのJリーグで、相手がフィニッシュする瞬間の身体の寄せ方、相手への身体の使い方に関して、まだまだなぁ…と思う象徴的なシーンが脳裏から離れないというか。具体的にどんなシーンが頭から離れないかというと。。。
1つは、ビジャの日本初ゴールのシーン。左サイドを突破して中央へのグラウンダーのクロス、、、ビジャはセンターバック2枚に挟まれていた状況だったが、走り込むスピードをやや落としプルアウェイの動きを見せつつ、次の瞬間、ガッと前へ出てワンタッチフィニッシュを決めた。プルアウェイからガッと出るっていうのはストライカーの矜持のようなプレーの1つだが、それでもあのシーンは、まだディフェンダーは完全に前へ行かれたわけではなく、身体でブロックできた…か、と思われたのに、楽々とフィニッシュされた(シュートを打たれた)という次第。ただ単に身体を入れるだけじゃなく、どう身体を使って相手を封じるのか、相手の自由なプレーを妨げるのか阻止するのか、そこらへんの身体の使い方についての研究やトレーニングがまだまだ日本の選手は不足している。
同様の2つめのシーンは、J2のヴァンフォレー甲府の試合で、やはり相手アタッカーの外国人プレイヤーに対して、身体は寄せて行ってはいるものの、いとも簡単にシュートコースを作られて(見出されて)フィニッシュされたシーン。このシーンでは、背後からビュッと出てこられたんじゃなく、ある程度対峙している位置関係で、相手を見ながら寄せて行けたのに、易々とフィニッシュされた。これも身体の寄せ方、使い方がまだまだスキル不足を感じさせられた次第。
こういうのは選手の能力やセンス不足だとか努力不足だとかいうことではなく、ユース年代からの指導の問題だろ。そういうことを指導できるコーチが居ないもんな。
せっかく、ギリギリのところで身体を張ることができる人材(選手)がどんどん出てきているのに、実にもったない話。
是非とも、ゾーン・ディフェンスの修得とともに、相手と対峙する中での身体の使い方、寄せ方といったディフェンス・スキルを学び修得できる環境が生まれることを願いたいものです。
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