サラゴサ、昇格を逃す…
2020.08.17
アウェイでの1stレグを、相手が前半に退場者を出したにもかかわらずスコアレスで終えたサラゴサ。
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1stレグのパフォーマンスが賞賛されていた香川は、この試合でも4-2-3-1の2列め中央でスタメン。30分あたりにハーフウェイライン手前から右足アウトでの決定的なスルーパスであったり(味方が決められず…)後半にはバイタルエリアでフリーでボールを受けて一緒フリーではあったがディフェンダーの必死のスライディングにシュートはディフレクトしてクロスバーに阻まれ、さらに中央をドリブリングで突き進み、左にフリーの味方が居たんだが自らフィニッシュを選択するもブロックされ、、、結局ゴールマウスをこじ開けられず。
そうこうしていると、後方からの左サイドへのロングフィードから抜け出され、深い位置からグラウンダーのボールを折り返され、中央に走り込んできた選手は必死にブロックしたものの、さらにもう1枚が走り込んでいて強烈にゴール左隅に叩き込まれて失点。
残り10分ほどで失点を許し、追い込まれたサラゴサはPKを獲得。ところがこれをパネンカ(クッキアイオ)すなわちチップキックっすね…これを楽々と相手ゴールキーパーにキャッチされてしまう。英語実況にもイージーセーブと言われてしまう始末。なんであそこでパネンカっすか。。。
というわけで、サラゴサはよもやの敗戦。エースストライカーがレンタル元に帰ってしまったという事情はあったものの、相手の方が明らかにゴールに迫るまでの画が明確で、そもそもキックオフ直後の3分あたりで右サイドからの折り返しで危険なシーンを作ったり、その後も相手ゴールに鋭く迫るシーンの数はサラゴサを上回っていたと思われる。サラゴサにはそういう戦術性、戦略が感じられなかった。
4-2-3-1が基本フォーメーションなんだろうが、2列め両ワイドが最前線に張って3トップになっていたり、それにしちゃサイドの連携や構築に全然気配が見られないし、中盤の構成力も疑問が多かったり、これでは次のラウンドで(そう、これは昇格プレーオフのセミファイナルだったのだ…)で到底無理だったろう。
香川については、おそらくこの試合のパフォーマンスも賞賛を集めるだろうが、結果的にチームを勝たせることはできそうになかった。確かに香川のアウトでの素晴らしい長~いスルーパスに相手ゴールキーパーと1対1を決められない(しかもゴールキーパーにキャッチされておる、という…)味方も不甲斐ないし、全体的に味方の能力・スキル不足は明白だし、香川がビルドアップや展開からやらなくてはならない上、さらにフィニッシュも求めるのは酷というものかもしれないが、それでも決定的なシーンをチームにもたらした数が絶対的に足らないと言わざるをえないだろう。
終盤は香川自身もガス欠だったんだろう、低い位置からの展開役(そのフィードボールも正確でいいボールを出していたが)が多くなっていった。
結局、昇格プレーオフ2戦ではその価値を見せたかもしれないが、シーズンを通して見れば物足らないという評価は免れない(レギュラーシーズンの物足らなさを凌駕するには至らない)だろう。それだけに、どうしてもサラゴサに昇格をもたらしたかったところだが。
日本で見てる人たちの間では、このパフォーマンスなら「個人昇格」もあるんじゃないかという声も出てくると思うが、いやいや、そんな甘いものじゃなかろう。年齢を考えてもフィジカルコンディションを考えても、さらにプレーの内容を考えてみても(確かに随所に素晴らしいプレー、よいプレーが幾つもあるんだが…)香川を欲しがるクラブがあるとは思いづらい。
サラゴサとしても昇格を逃した以上(伝えられる契約内容の点も含め)香川を置いておく必要はないと思われ、新シーズンの香川はどこでプレーするんだろうか。
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