セレッソ大阪VS川崎フロンターレ、緊張感あふれ、互いの戦術性を発揮し合った90分。
2020.10.05
一昨日行われたJ1のセレッソ大阪VS川崎フロンターレ。フロンターレを追いかけるセレッソとしては、どうしても勝点3ポイント獲得が大命題の一戦。既に勝点11ポイント差をつけられており、セレッソの選手の最後のチャンスという表現も誇張ではない一戦。
フロンターレの方も、そこまで決戦と位置づける状況ではないとは思うが、トーナメントのファイナルと思って戦えとの監督の指示だったそうで、キックオフから緊張感あふれる攻防を展開。
堅守のセレッソは4バックが中央をガッチリ固めるので、ワイドからの攻撃が有効と言われるが、肝心なのはワイドに展開してもそこから速い攻撃が不可決ということ。
そこのスピードが出ないと、中央は固いし、バイタルも厚く守る戦術なので、なかなかゴールマウスをこじ開けることができない。それがセレッソの少ない失点数を物語っている。
これに対してフロンターレは、先制点となったオウンゴールのシーンに象徴されるように、ワンタッチで右へ展開して、ワンタッチで低い高速クロスを蹴り込んだことがオウンゴールを生んだ。
セレッソも、フロンターレのフォアチェック、素早いトランジション、組織的なプレスに引くことなく、少ないタッチでボールを回し、両チームとも速いボール回しが随所で展開されて見ごたえある攻防。
他サポーターが、昼間っからレベルの高い試合してんなぁ…などと言っておったが、その言葉が物語っていたんではないか。
何度か互いのターンを繰り返したが、セレッソは後半のフロンターレのターンを凌ぐと(中盤でのセカンドボールの回収はセレッソの方がやや上回っていたように思われる…フォーメーションの違いによる要素もあるかもしれないが…)中央から素早く右サイドに展開、そこから素晴らしいアーリークロスを送り、ゴール正面でセンターバック2枚の間の位置から、やや距離はあったにもかかわらず実に素晴らしいヘッドでコントロールのしたボールをゴール隅、ポスト際に送り込んで同点に追いつく。
フロンターレはアーリークロスからの中央の守備は、ある程度見切っているのかもしれないな。
しかし直後にアタッカー2枚を投入したフロンターレが、連続ゴールで3-1と突き放す。3点めのゴールなんて、セレッソのゴール前での人数をかけた壁をものともせず、フロンターレの普段のトレーニング動画のまんまの密集の中での繋ぎからのフィニッシュだった。
セレッソはさすがに終盤はテンションが落ちてしまったようだったが、それでも視ているこちらも実に集中して観戦させていただいた90分だった。好試合。
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