陸上競技場だということが気にならないTV中継。

セリエAのローマVSインテルを見ていて、このスタジアムは「スタジオ・オリンピコ」で、その昔にローマ・オリンピックのメイン会場だったスタジアムだ。いまも陸上トラックがあるのだが、TV中継を見ているとそんなこと全然気にならない。

ロンドン・オリンピックの最終予選のマレーシアVSシリアを見ている時も感じたが、この試合もマレーシアの確かクアラルンプールの陸上競技場で、この時も陸上競技場だと感じさせないようなTV中継、カメラワークだった。ところが日本の陸上競技場でのフットボール中継だと、ほんと遠いし見づらい。陸上トラックがとっても視野に入って興ざめ。これはどうしたって、日本のTV中継スタッフの技量とかセンスが劣っていると言うしかないな。早急に何とかして欲しい。

久しぶりにローマのトッティのプレーを見たが、さすがに35歳になって運動量は落ちたが、相変わらずの「王子」ぶりというか、小ワザあり、奔放さを感じさせるトリッキーあり、キック力を生かしたサイドチェンジあり、もちろん自信のあるシュート力も発揮し、、、という感じ。2000年前後、トッティが元気満々で血気盛んでもあった頃、中田英寿と1年半ほどチームメイトであったこともあるし、トッティのプレーはよく見た。バロンドールを本気で獲りたがっていた風に見えたけどね、特に2000年のヨーロッパ選手権でミスっちゃったかね。トッティのプレーのカギとなっているのは、やっぱりあのシュート力(シュートのキック力)じゃないかな。戦術力がそんなにあるとは思えないんだけど。その後年、なんとトッティを1トップに置いた「0(ゼロ)トップ」システムみたいなのをローマが見事にやっていたのも新鮮だったな。スパレッティ監督の頃だろうか。あれも、そんなトッティを生かす戦術として編み出されたものだったんだろうと思うんだが。
ローマは今シーズンからルイス・エンリケを監督に迎えたのにはびっくりしたが、スタートはうまく行かなかったのが最近は非常に好調の様子。若いアタッカーたちを積極的に起用しているのが当たっているようで、このホームでのインテル戦では、高年齢のプレイヤーの多い(ガス欠気味の)インテルを、ハツラツとしたローマのアタッカーたちが凌駕したような試合になった。
この試合、見ていると、守備に回った時はトッティを最前線に残す形で2ラインをカッチリ引いて守り、攻撃に転じると、どんどん若いアタッカーたちにトッティを追い越させるというシステムが面白かった。

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