やっと戦い方が見えたU-23。
2012.07.22
昨夜、U-23はテストマッチでメキシコに勝ってしまいましたな。U-23メキシコは評判どおり、非常にいいチーム。あの攻撃は私は好きだ。その相手に、日本チームは今回のオリンピックでどういう戦い方をするのかをやっと見せてくれた感がある。どういうチームか、ではなく…どういう戦い方で臨むのか、ということ。
2列め左に置いた宇佐美が全く機能しないというか、周りも使わないし、これは宇佐美の位置取りもよくないんだろう。あと数日で何とかしてもらわないと(何とかなるんか??)いけない。清武はトップフォームを取り戻してない。オリンピックが終わったらA代表に専念になるが、将来は2列めというよりもボランチだな…などと思いながら見てた。東を使いたいのは、もういい…関塚監督としては、このチームの(関塚監督のイメージする)攻撃の形を体現する選手なんだろ。それならもういいよ。山村をボランチで使いたがるのも同じ理由だろ…それにしては山村は無駄なパス、無用なパスでピンチを招くことが多いけど。
1トップに置いた永井は、Jリーグでも最近そうなんだが、クロスとかが非常によくなった。昨日の試合でもそこは十分見られたが、これは1トップというよりも0トップ(ゼロトップ)だな。で、途中で齋藤学を入れ、トップに杉本を入れ、杉本の落とし、もしくは競り合いのこぼれを(杉本の近くに寄っていて)大津が狙うと。大津のボレーは素晴らしかった。あのシーン、打てぇ~!! と叫んだのはナイショだ。
素晴らしかったと言えば、メキシコのミドルシュートで、あれは日本人には打てない。大きく踏み込むではなし、走り込んできた勢いで軽く、しかし膝下の合わせとフォロースルーであの軌道と変化とスピードでマウスに送り込む。ラテン系でないとできないだろう。メキシコで素晴らしいのは相手ボールホルダーをひたひたと囲んでくる守備。激しくプレッシングするというのではなく、3~4人が絶妙の相互距離を持ちながらヒタヒタと寄せてくる。あれはプレッシャーを感じるだろうし、プレスをかいくぐっての出し所もないだろう。チームとしての守備戦術というよりも、文化、素養、伝統芸だな。
この試合はテストマッチなんでリザルトはどうでもいいんだが、そんなメキシコに勝ち切ってしまったのは自信になるだろ。さて、グループリーグ初戦のスペイン戦はどういう試合になるやら。
その前に行われたJリーグ・チャリティーマッチだが、ありゃまたガチガチだなぁ。そんなにガチガチでやんなくてもいいと思うんだが。手抜きとかワザトとか、そういうことじゃない。真剣に、でもチャリティーマッチなんだからそこまでガチガチでやらないで…ということなんだが。わかる人にはわかるでしょ。それとレフェリー、特に副審のオフサイドのジャッジだな。何だよそんなにガチガチにクソ真面目にやりやがって。
私らみたいな者はこれはこれで面白いんで見入るけれども、たまに「Jリーグ」とタイトルのついた試合をTVで見た人、たまたまチャンネルを合わせた人が最後まで見てくれるとは思えないし、比較的すぐにチャンネルを変えられたかもしれない。キックオフ15分か20分でゴールが生まれなきゃ…ゴールはなくてもいいシュート、際どいシュートは結構あったけどね、、、前半は。
しかしデル・ピエロのシュートだが、ゴールキーパーの菅野はどうしたん?? 味方選手に当たったりしてリフレクトはなかったようだぞ。アウトで鋭い変化があったとは言え。。。ま、デル・ピエロがJリーグでプレーすることは無いな…幾らなんでもこの身体のキレではJリーグは無理。幾ら何でもJリーグはそんなもんじゃない。
マンチェスター・ユナイテッドのプレシーズンマッチ、香川はスタメンで、前半はワンタッチでさばく(それもほとんど戻す)シーンばかりで、そのプレーは悪いわけではないが、うるさ型の多いイングランドでは、何じゃこれは!! どうよ!? …って思われるだろうと心配したぞ。後半はユナイテッドがチーム全体としてマシになったので、見るに耐えるものになったと思うが、ゴール前に入り込んで来てフリーのヘッド(ポストをかすめて外れる)は決めたかった。全体的にドルトムントでやってたのと同じようにシンプルなタッチで攻撃とボール回しにリズムを生むプレーだと思うが、どう写るかな。ファーガソン監督はそれが必要だと考えて獲得したと思うので、短期間で扱いが悪くなるとは思わないが、他の選手やチーム関係者、そしてサポーターにわかるかどうか…もっと自分でのフィニッシュに貪欲にならないと、誤解されるかもしれないな。
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