J1とJ2を行き来するクラブがあってもいいじゃないか。

J1リーグは残り2試合(2節)だが、先週は「ホーム最終戦」だったクラブが確か3~4クラブもあり、なんか日程的におかしい。これまではこんなことはなかった。これも2ステージ制の影響と思いますけどね。もうちょっと上手くやれないんかね。

モンテディオ山形が1年でJ2へ逆戻り(降格)で、1年前の奇跡的な昇格プレーオフの余韻をまだ思い出すこともある中、まぁ切ないよな。だけど戦力的にも、ぶっちゃけ言えば降格は想定の範囲であって。もちろんJ1に「定着」すること、あるいは何年かでもJ1に残留して粘ることを期待するのは当然だろう。特にクラブの地元の方々やサポーター、ファン、関係者にとっては悲願だろう。でも、「エレベータークラブ」とか呼ぶ向きもあるようだが、J1とJ2を行ったり来たりというクラブもあっていいじゃないか。戦力も整わないし、地方クラブの宿命でもあったり、逆に醍醐味でもあったりするんじゃないか。こんなことを書くとお叱りを受けるかもしれないが。でも、これは弱者の論理、理屈なんかじゃないし、負け犬のナントカなどではない。そういう現実を踏まえつつ、楽しみや目標や、アップセットをやってのけることを楽しむ、、、そうそう、それから、自分たちの地元、自分たちのクラブから出た選手(ここで生まれ育った選手、ここが輩出した選手)が、他のクラブであっても、もちろんナショナルチームであっても、そういう所で活躍するのを誇りに思ったり。何年かの一度は優勝争い(それはリーグでなくてもカップ戦でもいい…)するのを目標に見定めたり。そういうのが日本でも定着して欲しいと思うんだな。それはなにも、フットボールのことだけじゃなかろう。自分たちの状況、環境などなどを客観的に見て分析して、そこから寄って立つ所、最近の言葉でいうならストロングポイントを見いだし見つけ、自分たちなりの勝ちへ結びつけて行く、段階的に継続的に着実にステップを踏んで獲得して行く…そういうことなんじゃないか。
なんか、降格した地方クラブの地元紙なんかをちょっと見たりすると、なんかまるで全国紙がナショナルチームを「総括」「論評」「おまとめ」してるみたいな記事で、違和感をもつ。そういう部分もあってもよいが、日本は歴史的にも「お上」のとおりに(ある意味マネして)やってきた国だから、そういう風になっちゃうのは性質というか性なんだろうが、もうちょっとは変わっていかなきゃ。もっと、いいところ、俺たちならではの存在感や色を見せられたこと、俺たち流、、、なんてところを「おまとめ」してはどうなんだ。もちろん、俺たちならではの(俺たちに巣食っている)問題や課題もあるだろうし、そういうところも。
日本はもう相当にフットボール(サッカー)が深く根づいている。それは大人たちや年配の人たちが思ってる以上に、想定してる以上に。だからこそ、こういう(地方)文化、(地域)文化も個性をもち、それぞれのスポーツ文化・風土が浮き上がるようになって行って欲しいんだが。

そんな感じにならないと、例えば、仮にあるクラブがJ1に定着するようになっても、たぶん数年で、いつも下位の方だとか、優勝しないきゃ人気が下がるとか、そういう皮相的な、過去の経験ではたいていアメリカン・スポーツかぶれした評論家だとかスポーツ経営の専門家だとかが簡単にそういうことを口にするような、そんな国、スポーツ文化・風土のままですよ。

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