「世界最大のスポーツの祭典」
2010.06.16
ワールドカップ開幕前、TVの通常のニュース番組でアナウンサーがそう切り出すのを多く目にした。
以前は「オリンピックと並ぶ…」って感じだったのに、時代は変わるもんだ。
日本人がワールドカップを本当に知るようになったのは、1998年のフランス大会に日本チームが初出場してからだろう?? そう考えてみると、まあ理解や認識度の浸透は早い方ではないかな。
ま、ついて来られない御方、認めたくない御方も大勢おられますが。
今大会、気候がよいということで、レベルの高い内容になると思います、、、と予言(?)した評論家が多かったが、これまでのところどうだろう。
率直に言って、内容には乏しいかな。
それは標高のせいでも公式球「ジャブラニ」のせいでも、ブブゼラのせいでもなく。
私みたいなおっさんは、ワールドカップを70年代から見続けているわけだが、ワールドカップというのはそれから4年間の新しいフットボールの戦術が見定められる大会だった。ワールドカップで目の当たりにした新しい戦術を目標に、ヒントに、各国は進化と強化をはかってきたものだ。
オシム氏がスカパーでのコメントで「今後のフットボールの方向性が見えるかもしれない」と語っていたが、これまでは確かにそうだったし、そういう期待なり興味はあった。
でも近年は各国代表(ナショナルチーム)よりもクラブチームの方が戦術的にも上回っていること、先を進んでいることは周知のこと。
そういう意味でも、私なんかは今大会が新しいフットボールの姿を見せてくれるとは思ってなかったわけだが。
もちろんそれはそれとして、純粋に目が離せないことに変わりはない。それとは次元の違う話。
Jリーグも、ワールドカップ開催期間中は各国リーグを開催できなくなったので、先週の土・日曜日をもってJ2も中断となった。
土・日曜日のJ2の試合も何試合かスカパーで観戦したが、どれも非常に盛り上がった面白い試合だった。そこには別にワールドカップ効果云々は関係ないし。
確かにレベル的に見劣りするところは随所に散見する。でもそこは違った面白さや楽しさがある。その地域のたいへんな盛り上がりを目撃する。
これもフットボールの醍醐味。
いくら旧来メディアがJリーグを無視し続けようとも、サッカーについては代表だけ大衆に見せよう(代表だけしか見せまい)としようとも、Jリーグは各地でしっかり根づき、一度でもスタジアムへ足を運んで実際にご覧になればいい…老若男女が集まる素敵な空間になっている。
だからワールドカップで日本チームが惨敗しようとも、Jリーグ各クラブの歩みは止まることはないという確信がある。
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