なんなんすかこれ!…某スポーツ紙。
2011.06.19
「なんなんすかこれ!」っていうのは、テレビ朝日で日本代表の試合を実況中継する時にコメンテーター席に座る松木安太郎氏のお馴染みの(今年1月のアジアカップでお馴染みとなった)得意のフレーズ。
ちなみに松木安太郎氏がBS朝日のACL(アジア・チャンピオンズリーグ)やスカパーのJリーグ中継でコメンテーター席に座った時は、実はかなりマトモです。先月下旬だったか、スカパーのJリーグ中継を初めて「テレ朝コンビ」で見た時は、実況アナウンサーともどもなかなかマトモだったので、ご覧になった皆さんが一様に驚いておられたみたいだ。呑み屋のオヤジのノリは地上波中継の時と心得ておられるようで。
しかしまぁ、スカパーで「テレ朝コンビ」というのは実に新鮮というか意外だったですな。
で、某スポーツ紙に「なんなんすかこれ!」とは、今朝の紙面なのだが、昨日のJ1全9試合は何とまぁ、わずか1面に押し込められて扱われておりましたなぁ。今日はU-22のオリンピック予選があるが、そっちは1.5面ほど割いており、その他にも女子代表のテストマッチやら海外情報やらもあるので、昔のような粗末な扱いはしていないつもりなんだろうが、ナニについては1面(トップ面)に見開き、見開き、見開きと、なんなんすかこれ!!!
ま、スポーツ紙が「スポーツ」新聞ではなく「○○」(御用)新聞であることは言うまでもないのだが、相変わらず時代錯誤も甚だしいですなぁ。だって、サッカーを含めた全てのスポーツは「スポーツ面」で、紙面構成は「野球面」「レース面」(「文化・芸能面」「社会面」なんてのもあるが)なんだもんなぁ。いまだにこれじゃぁ経営も厳しいでしょう。本格的に危機感持って方向転換したらどう?? って、どうせ自力では何もできず癒着やらご愛顧やらで飯食ってきたから全然無理だけどね。消えて行くばかり、ですかな。
ところでその某・日刊スポーツでもっと不愉快になったのは…不愉快というか、苦笑の極みというか、一昨日の紙面のこと。サッカー面(もとい、「スポーツ面」のサッカー枠??)で「未来のスターは君だ!! スカウティングレポート」というコラムがあったのだが、若い選手をピックアップして紹介しようという意図のようでそれはたいへん結構なのだが、文章(記事内容テキスト)には驚愕だった。川崎フロンターレの高卒ルーキーの福森を取り上げていたが、いきなり「幼少期から野球をするのも見るのも好き」と来て、「野球をやりたかったが…一番好きなサッカーを選んだ」(←まるで不本意な選択だったとでも言いたげだ)「サッカーに比べて野球は局面で集中力を発揮するスポーツ」なんだそうで、「その影響か福森は…プレースキックに定評がある」「"野球仕込み"の集中力でますはJデビューを果たす」と締め括っている。ざっと見た感じ、全テキスト分量の約半分が「野球」の話だ。呆れてモノが言えず、ただただ大笑いするだけ。記者のセンス、脳力なのか、デスクの方針なのか、、、大丈夫、そんなに持ち上げなくてももうみんな、大衆だってわかってきてるから、いろいろと。
それにしても、サッカーは局面での集中力がそんなには高くないんだ。ふ~ん。90分間継続的に(休みなく)全体的に集中しないといけない(それもわかってんのかどうか知らんが、さすがにそれくらいはわかってんだろ、っていうことで)けれども局面局面ではそうでもないということなんだろうかねぇ、日刊スポーツ社内の意思・見解では。だから、そういうアホがまだまだ存在して(しかも大手??メディアを名乗って)るから、フットボールに限らずどんな国際競争性の高い競技種目でも日本がいま一歩なんじゃないの。それは選手の努力ではなく、大衆や社会の理解度や風土の問題。これが実は非常に大きいのだけどね、スポーツ文化とかスポーツ文化社会として。国際的にマイナーなものを大きく扱わないで、国際競争性の高い競技に力や関心を注ぐことが国益にかなっている…なぁ~んて、今どき呑み屋のアンちゃんだって普通に口にしてるけどね。
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