稲本、Jリーグ復帰初ゴル。
2011.06.23
2001年秋にアーセナル移籍で日本を離れて以来、Jリーグでは久々のゴール。メディアは「10年ぶり」って煩いが、ずっとヨーロッパにいたわけで、あんまり「10年ぶり」を強調するのは失礼なように私には思える。
昨年Jリーグに復帰したがコンディションが整わないままで、さすがの読みと鋭い出足によるパスカットとかフィジカルの強さには納得だったし、おぉ~っていう場面も幾つもあったのだが、正直もうちょっとという感じもあったよね。何しろ川崎フロンターレ入団の模様の映像をネットで見て、ワクワクした者からすれば。でも、今シーズンは明らかにコンディションがいいし、ここ何試合かの稲本のプレーを見ていた人にはゴール間近と感じられていたでしょう。ゴールシーンは、清水エスパルスゴール前でのクリアを小野伸二がダイレクトに振り向きボレーで蹴り出そうとした所をサッとかっさらってのシュート。小野伸二+稲本…キャスト的にいわゆる胸熱ってやつだ。
稲本といえば、やはり2002年ワールドカップでのベルギー戦、ロシア戦での2ゴールだよね。私はベルギー戦の実況中継で、スカパーの倉敷保雄氏の「いなもと~決めてくれぇ~げっとぉぉぉ~」のシーンが忘れられない。
昨日のアウェイでの清水エスパルス戦では、自身のゴールを含めて2点アヘッドしたのに追撃を許すきっかけとなる失点シーンでは、エスパルスの左からのクロスに対して、稲本が当然ついていくべき選手を見送ってしまい、失点した瞬間にチームメイト3人から一斉に指さしされていたなぁ。時々こういうのがあって、ファンやサポーターは以前から(ヨーロッパにいた頃から)「おさぼり」と呼んだりしている。
ただ昨夜のそのシーンでは、ゴール裏のサポーターの声では(ゴールを決められた側のゴール裏がフロンターレ・サポだった)そのクロスはゴールキーパーが出てキャッチするんだと思ったそうなので、もしかしたら「ヨーロッパ感覚」の稲本もキーパーボールと思ったのかもしれない。
ま、そんなのも興味深いところだ。ちなみに試合の方は、川崎フロンターレがアウェイで競り勝ち、興奮の一戦となった…
でも、もっともっとスーパーな稲本を見たい。見たいし、そのポテンシャルを持った選手。年齢的なこともあろうが、すんごいミドルシュートとか、すんごいサイドチェンジとかフィードとか、重戦車ドリブルとか、稲本でこそ見せられるパフォーマンスを期待してる。
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