この試合ではゲームメイカーってヤツか??
2020.02.29
悪天候のために延期になっていたヨーロッパリーグ残りの1試合、ザルツブルクVSフランクフルトの2ndレグ。1stレグはフランクフルトが鎌田のハットトリックで4-1と先勝。まぁ普通に圧倒的有利な状況でザルツブルクのホームスタジアムへ乗り込んだ一戦。
フランクフルトは4-2-3-1のフォーメーションで、鎌田は3枚並んだ2列めに右でスタメン。
立ち上がりから、とにかく最低でも3ゴール必要なザルツブルクが前へ前へと攻勢をかける。鎌田は右サイドの自軍深いエリアまで戻って守備対応もし、カウンターから素晴らしいスルーパスを前線へ送るシーンが複数。10分あたりでは、見事なスルーパスから先制ゴール、、、と思われたが、わずかにオフサイドラインを出ていてゴールは認められず。
フランクフルトはザルツブルクに先制を許したが、鎌田から左ワイドへ展開した素晴らしいフィードボールからクロス、ニアで合わせて前半のうちに同点に追いつく。
これも鎌田の素晴らしいパスだったわけだが、その前の先制を許したシーンでは、相手が中央やや右から左へドリブリングで流れてアウトサイドにパス、そこからのゴラッソだったんだが、そこで鎌田が軽く行ってしまってましたな。ファウルで止めるべきシーンででも潰すことが必要なシーンでももちろん無いが、もうちょっとコースを切るとか遅らせるとか、そういうディフェンスが欲しい。激しくフィジカルコンタクトしなくても(できなくても)やれる守備ではないかと。
それ以外でも、逆にここはそんなに行かなくても遅らせればいいんじゃないか、、、っていうシーンもあったり、守備スキルではまだまだ向上の余地がありそう。
ま、中盤下りてきて、味方の最終ラインからのパスを受けて中盤のスペースを突っ切るドリブリングのフォームや姿勢、そこからのスルーパスはかつての中田英寿を彷彿させるものもあるんだが、中田はもうちょっと守備もできてたように思うが。もっとも、高度な守備スキル、タクティクスというより、中田の場合はフィジカルコンタクトの強さに立脚した感じだったように思うが。
試合の方は1-1で折り返した後半、ザルツブルクがコーナーキックからヘッドで2-1とし、残り20分であと2点奪えば延長戦に持ち込める…という状況にしたが、そこで鎌田は交替。やや疲れが出てきていた様子だし、2列め右の基本位置から中央や逆サイドまで動くので(もちろん攻撃のため)そこはむしろ基本位置を埋めさせる選手を投入して余計な乱打戦になることを回避したかった…というベンチワークだろうか。
もっとも、交替で入った選手は、その基本位置はキープしてたものの、なんか役に立ってる感じもしなかったが。。。
で、鎌田が下がった直後にフランクフルトはカウンターから、こちらもゴラッソで2-2に。そのままタイムアップでアグリゲートスコア6-3でフランクフルトが Round 16 へコマを進めた。
というわけで、この試合での鎌田はフィニッシュを狙うというよりゲームメイカーぶりを見せた…という印象だろうか。
フランクフルトの次戦はスイスのバーゼルとの対戦になった。
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